《ピーコさんの晩年》「おすぎはもう死にました…」双子の兄の思いが叶わなかった「グループホームに入れてしまった」後悔


【写真】おすぎにハグするピーコさん。若かりし日。他、路上でポーズするオシャレな2人も

 健康不安をお互いに感じていた2人は2021年の夏頃から同居を開始。“老老介護状態”にあったが、その生活もわずか3か月で破綻。おすぎは認知症の症状が出た人が共同生活を送る「グループホーム」に入ることになる。

 ピーコさんの晩年について「NEWSポストセブン」はこれまで複数回、報じてきた。今回は訃報に際し、その内容を再掲載する(登場人物の年齢などは2023年9月24日公開当時のママ。『女性セブン2023年10月5日号』より)。【全3回の第2回。第1回から読む】

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 おすぎが暮らすのは認知症の症状が出た人が共同生活を送る「グループホーム」で、「認知症対応型共同生活介護施設」とも呼ばれる。誰でも入居できる施設ではなく、65才以上、要支援2または要介護1以上の認定、認知症の診断、施設と同一の市区町村に住民票があるといった入居条件がある。

「おすぎさんが入所したのは、ごく一般的なグループホームです。横浜市内にあって費用は食費や光熱費込みで月12万円ほど。70~90代の20名弱が共同で生活しています」(ピーコの知人、以下同)

 グループホームに入所する日、おすぎに付き添ったのはピーコだった。

「穏やかな表情のおすぎさんに対して、ピーコさんは明るく振る舞いつつも、どこか寂しげで目元は潤んでいるように見えたそうです。入所後、ピーコさんは何度もおすぎさんの面会に足を運んでは、その生活を心配していました。でもあるときを境に、パタリと行かなくなってしまったんです」

 おすぎがグループホームという“終の棲家”を得たことでピーコの心は落ち着くかと思われたが、そうはいかなかった。



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