水玉れっぷう隊・ケン、浮き沈みの芸人人生を激白!家族の死、後悔と再起への誓い

アイドル的人気を誇ったケン、知られざる苦労と挫折

かつてアイドル的人気を誇ったお笑いコンビ「水玉れっぷう隊」のケンさん。最近では、吉本新喜劇での活躍が目覚ましいですが、その道のりは決して平坦なものではありませんでした。

21日放送のMBSテレビ「あれみた?」に出演したケンさんは、これまでの人生で経験した大きな浮き沈み、そして家族の死を乗り越えて、今なお再起を期す思いを赤裸々に語りました。

デビューから人気絶頂、そして東京進出の壁

水玉れっぷう隊は、1992年にケンさんとアキさんで結成。高校時代のアルバイト先で出会った二人は、持ち前のルックスと実力で瞬く間に頭角を現しました。

デビューわずか半年でNGKの舞台に立ち、「NHK上方漫才コンテスト」「ABCお笑い新人グランプリ」など数々の賞を受賞。人気はうなぎ上りで、まさにアイドル的人気を誇っていました。

しかし、順風満帆に見えたケンさんに転機が訪れます。2001年、満を持して東京に進出するも、大阪時代の実績は思うように繋がりません。仕事もなく、東京と大阪の二重生活で経済的に困窮し、ついには離婚という結果に。

三谷幸喜作品への出演、そして東日本大震災

そんな中、転機となったのが2004年のNHK大河ドラマ「新選組!」への出演でした。脚本家・三谷幸喜さんに才能を見出されたケンさんは、この作品をきっかけに再び脚光を浴びることになります。

その後、東京の吉本新喜劇でアキさんと共に座長を務めるなど、活躍の場を広げていきました。しかし、2011年、東日本大震災が発生。劇場は閉鎖を余儀なくされ、ケンさんは再び苦境に立たされます。

家族の死、絶望からの再起

震災の影響で仕事が激減する中、追い打ちをかけるように妹さんを亡くしたケンさん。さらに翌年には母親も亡くなり、深い悲しみに暮れました。

「親には自分が活躍してるところを見せたかった。それが叶わなかったのが一番辛い」と涙ながらに語ったケンさん。一時は絶望の淵に立たされましたが、「後悔しないためにも、東京で踏ん張って、少しでも自分のことを知ってもらいたい」と、再びお笑いの道へ進むことを決意しました。

55歳、新たな挑戦

水玉れっぷう隊・ケン、浮き沈みの芸人人生を激白!家族の死、後悔と再起への誓い

数々の困難を乗り越えてきたケンさんは、現在55歳。吉本新喜劇の舞台を中心に、持ち前の明るさとユーモアで観客を魅了し続けています。

「最終的に後悔しないように、そこに向かっていく」

力強く語ったケンさんの姿は、多くの人に勇気を与えてくれるのではないでしょうか。