最近、韓国のオンラインコミュニティで話題になっているのは、人気歌手イム・ヨンウンのコンサートチケットを巡るある騒動だ。なんと、チケットを取ってくれた友人に渡した謝礼が「少なすぎる！」と非難を浴びているというのだ。
友人の厚意でVIP席をゲット！しかし…
事の発端は、ある人物がオンラインコミュニティに投稿した内容だった。投稿者は、イム・ヨンウンの大ファンであるものの、チケット争奪戦に敗北。そこで、趣味の同好会で「チケット取りの名人」として知られる友人に頼み込み、見事入手困難なVIP席2枚をゲットすることに成功したという。
このコンサート、5万人収容の会場に対し、なんと370万件ものアクセスが殺到。「ピケティング」（血が飛び散るほど激しいチケット争奪戦）と呼ばれるほどの過熱ぶりだった。チケット価格は18万7000ウォン（約2万円）だが、転売市場では4倍以上の80万ウォンで取引されるケースもあったという。
1万ウォンの謝礼に、周囲はドン引き…
友人の厚意に感謝した投稿者は、チケット代とともに、謝礼として1万ウォン相当のギフトカードを贈った。しかし、これが予想外の事態を招くことに。
同好会の運営メンバーから「イム・ヨンウンのコンサートの謝礼、1万ウォンのギフトカードって本当？」と尋ねられ、投稿者が「本当だ」と答えると、態度が一変。「VIP席2枚を取ってくれたのに、たった1万ウォン？」と批判的な口調になったのだ。
集団無視の嵐…「なぜ私がこんな目に…」
その後、投稿者は同好会で無視されるようになってしまったという。グループチャットでの発言も無視され、定例会でも誰一人として話しかけてくれない。片思いの相手からも無視され、「謝礼をしなかったわけでもないのに、なぜこんな目に遭わなければならないのか…」と悲痛な心境を吐露している。
ネット上でも批判殺到！「非常識すぎる」「せめて食事くらい…」
この投稿に対し、ネット上では「運営メンバーが確認してきたのは、あまりにも非常識な金額だから」「そんなに簡単だと思ってるなら、自分で取ればいいのに」「せめて食事くらいご馳走するべき」など、投稿者への批判が殺到している。
感謝の気持ちは金額ではかるべきではないけれど…
確かに、友情や好意を金銭で換算することはできない。しかし、今回のケースでは、友人の多大な労力やチケットの希少価値を考えると、1万ウォンという謝礼はあまりにも軽率だったと言えるだろう。
「飲食業界専門家」のAさんは、「今回のケースは、謝礼の金額の問題というよりも、感謝の気持ちの伝え方が問題だったと言えるでしょう。たとえ高額な謝礼を渡したとしても、感謝の気持ちが伝わらなければ意味がありません。相手の気持ちを汲み取り、感謝の気持ちを伝えることが大切です」とコメントしている。
今回の騒動は、私たちに「感謝の気持ち」について改めて考えさせてくれる出来事となった。
