皆さんは、食事の席で「逆さ箸」をしてしまう場面に遭遇したことはありますか?「親切心」のつもりが、実はマナー違反になってしまうこともある「逆さ箸」。今回は、意外と知らない「逆さ箸」のNG理由と、祝箸に隠された秘密について詳しく解説します。
なぜ「逆さ箸」がNGなの?
食事中に大皿から料理を取り分ける際、自分の箸をひっくり返して使う「逆さ箸」。一見親切な行為に見えますが、実は衛生面や美的観点からマナー違反とされています。
衛生面での問題点
箸の持ち手部分は、知らず知らずのうちに手が触れてしまっている部分です。その部分で食べ物を掴んでしまうと、自分の手についた雑菌が食べ物についてしまう可能性があります。これは、一緒に食事をする人にとっても不快な思いをさせてしまう可能性があります。
美的観点からの問題点
逆さ箸を使った後、箸を元に戻して食事を続けると、箸の上部が汚れた状態になってしまいます。これは、見た目にも美しくなく、食欲を減退させてしまう可能性も。食事は、味だけでなく見た目も大切にするのがマナーです。
祝箸に隠された深い意味
お正月など、お祝いの席でよく使われる「祝箸」。両端が細く、真ん中が膨らんでいる形が特徴です。この形には、「孕み箸」「両口箸」などと呼ばれる由来があります。
祝箸は、片方は自分が食事をするため、もう片方は神様が召し上がるためのものとされています。つまり、神様と一緒に食事をいただくという、感謝の気持ちが込められているのです。このような意味合いからも、「逆さ箸」は避けるべき行為と言えるでしょう。
食事のマナーは「衛生面」を意識して
食事中のマナーは、「衛生的であるかどうか」を意識することが大切です。テーブルはあくまでも食事をする場所であり、食べ物を置く場所であることを心がけましょう。
例えば、レストランで白いテーブルクロスが敷かれている場合、テーブルクロス自体がお皿の役割を果たしています。そこに、食事とは関係のないものを置くのは、衛生的とは言えません。
まとめ
今回は、「逆さ箸」がなぜNGなのか、その理由について詳しく解説しました。
- 逆さ箸は衛生面と美的観点からマナー違反
- 祝箸には、神様と共に食事をするという意味が込められている
- 食事のマナーは「衛生的であるかどうか」を意識するのが大切
これらのポイントを踏まえ、楽しく気持ちの良い食事の時間を過ごせるように心がけましょう。