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日本から中国への輸出ができなくなっていた「ニシキゴイ」。約1年ぶりに、輸出が再開される見通しとなりました。
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ニッポンが誇る、色鮮やかな「ニシキゴイ」。“泳ぐ宝石”の異名を持ち、世界中の人を魅了していますが、実は去年11月から輸出できなくなっていたのが、巨大マーケットの「中国」です。その中国で、新たな動きがありました。
長谷川裕記者
「中国税関のホームページにアップされた資料を見ると、ニシキゴイの養殖場が6施設、登録されたとでてきます」
中国当局が、ニシキゴイの輸入を再開するとみられているのです。農林水産省によると、10月になり中国側が、新潟県や広島県など国内6つ養殖場の登録更新を認めたということです。
その1つが、福岡県久留米市の養殖業者。早くも期待を寄せています。
尾形養鯉場 尾形学社長(22日)
「11月6日に、ニシキゴイのオークションをやるんですよ。世界各国から来るし、今回は中国からもいっぱいお客さんが来るように予約が入っています」
世界中から買い付けにくるバイヤーたちのなかに、中国人の顔ぶれも戻るということです。
2022年の輸出額は約63億円にものぼる「ニシキゴイ」。特に中国はその2割を占め、最大の輸出国でした。しかし、去年11月に中国に輸出できない状態になりました。中国当局が突然、検疫などを行う施設の更新手続きを認めなくなったのです。
約1年越しの輸出再開。この朗報に、養殖業者の社長は…
尾形養鯉場 尾形学社長
「中国は本当に大きな市場だから、再開のメドが立ったというのは、うれしく思っています」
富裕層を中心に世界で取引される「ニシキゴイ」。その美しい姿が、再び中国の人々を魅了する日は近そうです。