千葉県鎌ケ谷市で起きた闇バイトによる住宅侵入事件で、保育士の男ら2人が逮捕されました。住人が侵入者を撃退した緊迫の一部始終を語りました。
■被害に遭った男性「廊下に犯人の血がたれていた」
報道陣のカメラを気にするそぶりも見せず、前を見据える男。千葉県鎌ケ谷市の住宅に侵入した疑いで、22日夜に逮捕された河合優介容疑者(31)です。河合容疑者は、運転手役だったとみられています。
この事件ではすでに、実行役とみられる保育士の前田祐一郎容疑者(25)が逮捕されていて、警察の調べに対しこう説明しているといいます。
前田容疑者
「闇バイトに応募し、盗み目的で入った。シグナルで指示を受けながら犯行に及んだ」
これまで関東地方で相次いでいる強盗事件でも、逮捕された容疑者の多くが「闇バイト」「シグナル」と同様の供述をしています。
今回も一連の事件と、関係があるのでしょうか?
22日、この事件で被害に遭った男性が取材に応じ、当時の一部始終を語りました。
被害に遭った50代男性
「ここのガラスを犯人に割られて侵入されました。かなり大きな音でドン!といって、少し間があいて、またドン!妻がびっくりして」
14日に男性が2階で寝ていたところ、1階でガラスが割れる音が…。1階には男性の母親(86)が一人で寝ていて、慌てて階段を駆け下り母親の元へ向かったといいます。
男性
「階段を下りていく途中から、誰かがいる気配が分かった。『誰かいるのか!』『誰だ?』という感じで。棒を持っていたので、棒を床に叩きつけながら音を出しながら近付いていった。廊下に犯人の血がたれていたので、これはただ事ではないなと」
男性は大声を出しながら棒で床などを叩き、その間に妻が警察に通報。すると、犯行グループは逃走し、事なきを得ました。
男性の家族に、けがはありませんでしたが…。
男性
「血のあとを見ると、母親が寝ている部屋のすぐ目の前まで行ってましたね。もうちょっと遅かったら、もっと大変なことになっていた」
犯行グループはコンクリートブロックを使って窓ガラスを割り、その際に手をけがしたとみられています。