橋本環奈がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説『おむすび』は、10月21日、第4週に突入した。
初日の第16話に仲里依紗が登場。物語に、ヒロインの姉が加わったが、インターネット上では、ストーリー展開に不満を募らせる人が続出している。
『おむすび』は、橋本演じる主人公・米田結(ゆい)が「どんな困難も明るくたくましく乗り越える」をモットーに、人々の健康を支える栄養士になり、食の知識と “コミュ力” でさまざまな問題を解決していく物語。
仲は、結の姉で、福岡のギャルグループ「ハギャレン(博多ギャル連合)の “伝説のギャル” と称された米田歩(通称・アユ)役を演じる。
2004年に高校生だった結は、姉とギャルを毛嫌いしてきたが、10月21日放送回では、東京にいた歩が福岡の糸島の実家に帰ってくる。久しぶりに再会した姉はなぜかギャルをやめていてーーという展開。
仲の登場により、新たな展開が期待されるところだが、翌22日放送回では、結の高校時代から10年遡った1994年10月に時が戻され、神戸で暮らしていた米田家を取り巻く回想シーンが放送された。
あまりの展開の遅さに、Xでは不満を抱く人の声が続出している。
《おむすびさあ、これ2週目ぐらいでやっていい展開やよな》
《もうなんだか朝ドラにしては展開がノロノロすぎる。だからー、神戸で何があったのよ!!!!って毎回なるわ》
《おむすびは出てる俳優さん達誰も悪くないけど感情とかストーリーの流れが雑過ぎんか 心情の描き方とか展開が点と点過ぎてその間がちゃんと繋がってないから説明不足でついて行けないし何か足りなく感じる気がする》
《朝ドラのおむすび、変に過去の事を描くターンに入ったりせずに時系列で描いてくれた方が面白いのかな…と思ってしまったな》
第1週から3週にかけて、歩の妹であることを知ったハギャレンのメンバーから勧誘を受けた結が、彼女らと衝突しながらも距離を縮め、パラパラの大会に向けて練習する様子が描かれた。
ゆっくりながら物語は前に進んでいるのだが、辛辣な声が見受けられる背景について、前出の芸能記者は「明かされないヒロインの “秘密” が理由ではないか」と語る。
「結が神戸に住んでいたころ、なんらかのトラウマを抱える出来事があったことがほのめかされています。そうした過去から、歩との関係が悪化し、ギャルに対して否定的な印象を抱いているのだと思われますが、現在まではっきりとは描かれていません。
朝ドラは、ヒロインが幼少期から成長していく過程を描くことが多いですが、『おむすび』はヒロインの背景や人物像がわかりにくいため、いまひとつ感情移入できないのかもしれません。その結果、なかなか進まないストーリーにイライラする視聴者が出るのだと思われます」
今後、『おむすび』は結の過去を描く「神戸編」に移行していく。このパートは、物語のカギを握るものになりそうだ。
「22日放送回の終盤で映りこんだ日めくりカレンダーには、『1995年1月12日』と記載されていました。NHKは、同年1月17日に起きた阪神・淡路大震災について描くことを発表しているので、神戸編は震災が大きなテーマになるでしょう。
これまで作中に散りばめられていた伏線も回収されると思われます。過去パートで、これまでのスロー展開に飽きた視聴者を、いかに惹きつけられるかが重要になるでしょう」(前出・芸能記者)
過去パートを機に、離れかけていた視聴者の心も “むすぶ” 作品になるか。