近年、夏の暑さが長く続いていると感じていませんか?それは気のせいではなく、今年は年間の4割以上が「夏日」という異常事態だったのです。このままでは日本の四季はどうなってしまうのでしょうか?専門家に話を伺ったところ、驚くべき未来予測が明らかになりました。
異常気象はもはや「日常」に
2024年は特に夏の暑さが厳しく、9月に入っても真夏日が続きました。大阪では10月7日に30.4℃を記録し、年間の真夏日最多記録を更新。東京でも10月16日に26.6℃を観測し、年間夏日日数が149日となり、こちらも最多記録を塗り替えました。
古来より、日本は四季折々の美しい風景で知られてきました。しかし今、1年のうち140日以上、実に4割以上が「夏日」という異常事態に陥っています。紅葉の季節も年々遅くなっており、10月になっても葉が色づいていない光景も珍しくありません。気候変動の影響で、日本の四季は大きく変化しようとしています。
専門家が警鐘!「秋」の消滅が目前に
「このまま温暖化が進めば、秋の短い期間に紅葉を楽しむ間もなく、雪が降るようになるでしょう。日本の秋は消滅の危機に瀕しているのです」
こう警鐘を鳴らすのは、三重大学で気候変動を研究する立花義裕教授です。立花教授によると、温暖化の影響で日本の四季は「二季」へと変化しつつあるといいます。
「夏が長くなるだけでなく, 春も短くなっています。将来的には、日本の1年の半分近くが夏になり、短い春と秋を挟んで冬が訪れるという「二季」の状態になる可能性が高いのです」。
地球温暖化がもたらす日本の未来
気象学の専門家の間では、今年の夏の猛暑は「例外的な異常」ではなく、今後の日本の「ニューノーマル」になると予測されています。
「2023年は『観測史上最も暑かった異常な年』と言われましたが、今年も同程度の暑さに見舞われました。もはや異常気象は「たまたま」起こるものではなく、日本の気候が根本的に変化していることを示しています」。
地球温暖化の影響は、私たちの想像以上に深刻さを増しています。美しい四季を失うことは、日本の文化や生活に大きな影響を与える可能性も孕んでいます。
私たちにできること
地球温暖化を食い止め、日本の四季を守るために、私たち一人ひとりができることから始めなければなりません。省エネルギー、再生可能エネルギーの利用促進など、未来への責任を果たしていく必要があります。