【衆院選2024】比例区の終盤情勢は?自民苦戦、立憲は議席増へ、国民は躍進なるか

読売新聞社が実施した衆議院選挙の終盤情勢調査によると、比例代表制選挙において自民党が苦戦を強いられており、公示前の65議席に届かない可能性が出てきました。一方、立憲民主党は公示前より議席を伸ばす勢いを維持しており、国民民主党も予想議席数を大きく伸ばしています。今回は、各党の終盤情勢について詳しく解説していきます。

自民、比例区で60議席割れの可能性も?

自民党の比例代表の予想議席数は、序盤情勢調査では60議席台でしたが、最新の調査では60議席を割り込む可能性も出てきました。

その要因として、無党派層の支持がわずか7%にとどまっていること、そして自民党支持層の投票先も7割程度しか固まっていないことが挙げられます。

自民党の小選挙区候補が比例代表制選挙で公明党への投票を呼びかけるケースもあるため、自民党支持層の票の一部が公明党に流れているとみられます。また、立憲民主党にも自民党支持層の一部が流れているというデータもあります。

自民党本部自民党本部

(写真:読売新聞)

さらに、東北、北関東、東京、東海といった各ブロックでは、序盤情勢調査で当落線上だった議席を失う可能性が出てきました。

石破元幹事長や岸田文雄前首相のお膝元である中国ブロックでも、5議席目の獲得が危ぶまれています。

仮に公明党が20議席前後を獲得したとしても、自民党と公明党を合わせた議席数は比例代表制選挙の定数176の過半数である89議席に届かない可能性があります。

立憲、50議席台も視野に

立憲民主党は、公示前の38議席から議席数を伸ばし、40議席台をうかがう勢いです。

無党派層からの支持率は22%と高く、今後の情勢次第では50議席台に届く可能性も秘めています。

特に、強い地盤を持つ北海道では自民党の予想議席数を上回っており、東北、北関東、北陸信越では自民党と並ぶ予想議席数となっています。

国民、議席数大幅増の可能性も

国民民主党の予想議席数は、序盤情勢調査では1桁台でしたが、最新の調査では10議席台にまで伸びています。公示前の3議席から大幅に議席数を伸ばす可能性が出てきました。

無党派層からの支持率も、序盤情勢調査の5%から8%にまで増加しており、南関東などを中心に複数議席の獲得も視野に入れています。

玉木雄一郎代表の地元である四国ブロックでも、議席獲得の可能性が出てきました。

維新は苦戦、共産党は現状維持か

一方、日本維新の会は10議席台にとどまっており、公示前の26議席を維持するのは難しい状況です。

共産党は、公示前の9議席と同程度の10議席前後を獲得すると予想されています。

まとめ

今回の衆議院選挙の比例代表制選挙において、自民党は苦戦を強いられています。立憲民主党は議席数を伸ばす勢いで、国民民主党も躍進が期待されています。

今後の選挙情勢の動向から目が離せません。