プーチン大統領、北朝鮮軍のロシア派兵報道に言及「我々が決めること」

北朝鮮軍のロシア派兵報道とは?

ロシアのプーチン大統領は10月24日、北朝鮮軍がロシア軍を支援するために兵力を派遣したという報道について言及しました。タス通信などの報道によると、プーチン大統領はこの日、ロシア・タタールスタン共和国のカザンで開催されたBRICS首脳会議後の記者会見で、北朝鮮軍がロシアに派兵されたことを示す衛星写真に関する見解を問う米国記者の質問に対し、「北朝鮮と何をどうするかは我々が決めること」と述べ、報道を否定しませんでした。プーチン大統領が北朝鮮軍の派兵について言及したのは今回が初めてです。

ロシア下院、朝露戦略的パートナー関係条約を批准

プーチン大統領の発言の背景には、ロシア下院(国家 Duma)が同日午前にロシアと北朝鮮の包括的戦略的パートナー関係条約を批准したことがあります。この条約には相互軍事援助関連条項が含まれており、プーチン大統領は「北朝鮮指導部がこの合意を真剣に受け止めていることを疑わない」と述べました。その上で、「この条項で我々が何をどうするかは我々が決めること」と強調しました。

EU、北朝鮮のロシア派兵を非難

一方、欧州連合(EU)はこの日、北朝鮮のロシア派兵について「欧州と世界平和・安全保障に深刻な結果を招くことになる独断的な敵対行為」と批判しました。EUは同日午後、ボレル外交安全保障上級代表名義の声明で「DPRK(北朝鮮)がロシアの不法侵略戦争に参加するために兵力を送るという報道に深い懸念を示している」と述べました。ボレル氏は「国連憲章の最も基本原則を含め、多数の国際法を深刻に違反すること」とし、「朝露間軍事協力と兵器のやり取りが深化していることを強力に糾弾する」と強調しました。同時に「北朝鮮がロシアの侵略戦争を引き続き支援するのは欧州とインド太平洋の安全保障がどれほど緊密に関係しているかを示すもの」とし、「EUは対応を含め、この問題に対して国際パートナーと協力するだろう」と伝えました。

プーチン大統領、北朝鮮軍のロシア派兵報道に言及「我々が決めること」

北朝鮮の動向に注目が集まる

今回のプーチン大統領の発言は、ロシアと北朝鮮の関係が緊密化していることを示唆するものとして、国際社会に波紋を広げています。今後の北朝鮮の動向に注目が集まります。