10月17日、俳優の西田敏行さんが虚血性心疾患のため76歳で逝去されました。常に第一線で活躍し続ける姿に、日本中が悲しみに暮れています。今回は、50年来の付き合いだったという女優・泉ピン子さんとの思い出を振り返りながら、西田さんの人柄や仕事への情熱に迫ります。
若かりし頃の西田敏行さんを語る泉ピン子
1976年放送のドラマ「いごこち満点」での共演をきっかけに、50年という長い年月を共にした西田さんと泉ピン子さん。
「目を閉じると、たくさんの思い出が蘇ってきます。2人ともまだ白髪もなく、若かったあの頃が懐かしいですね…」と、泉さんは当時を振り返ります。
「いごこち満点」の出演が決まった際、プロデューサーから「相手役は“新劇”だよ」とだけ聞かされていたという泉さん。山﨑努さんのような重厚感のある俳優を想像していたそうですが、蓋を開けてみれば、そこにいたのは「西田でございます~」と訛りの強い西田さんだったのです。「え~ 」と驚きを隠せなかったというエピソードからも、西田さんの人懐っこい魅力が伝わってきます。
夫婦で暮らしたアパートでの思い出
泉さんは、西田さんが結婚当初、夫婦で暮らしていたという木造アパートを訪れた時のことも鮮明に覚えています。
「玄関を開けると土間があり、襖で仕切られた二つの部屋があるだけの簡素な間取りでした。本棚には『獄門島』と『幸せな子どもの名前のつけ方』という本が並んでいて、その上には“文部大臣賞”の賞状が飾ってありました。そのミスマッチさに、思わず笑ってしまったことを覚えています」(泉さん)
当時の西田さんは、まだ売出し中の若手俳優。質素ながらも温かい家庭を築いていた様子が目に浮かびます。
西田さんが「西遊記」の猪八戒を降りた本当の理由とは?
数々の作品で共演してきた2人ですが、中でも特に印象深いのが、1978年放送のドラマ「西遊記」でしょう。西田さんが演じた猪八戒は、お茶の間の人気者となりました。
しかし、泉さんは当時、西田さんから「実は猪八戒役を降りたいと思っている」と打ち明けられていたといいます。一体なぜだったのでしょうか?
その理由については、10月23日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および10月24日(木)発売の「週刊文春」で詳しく語られています。
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西田敏行さん ©文藝春秋](https://news.yahoo.co.jp/articles/d27899e577ee1128812bccfd02e854f59a15316d/images/000)
西田さんと泉さんの知られざるエピソードの数々は、多くの人の心を打つことでしょう。