衆議院選挙を目前に控え、自民党を揺るがす新たな疑惑が浮上しています。それは、非公認候補者に対する「裏公認料」問題です。巨額の裏金問題に加え、この問題が火に油を注ぐ形となり、自民党の「政治とカネ」に対する国民の不信感はかつてないほど高まっています。
非公認候補に渡った2000万円の真意とは?
事の発端は、総選挙に立候補した非公認の8人の候補者の政党支部に、それぞれ2000万円が振り込まれていたことでした。この金額は、公認候補に支払われる公認料と活動費を合わせた額と同額であり、「裏公認料」ではないかと疑念の声が上がっています。
石破首相は、「選挙資金ではない」「政党支部に出したもので、非公認候補個人に出したわけではない」と否定していますが、疑惑は深まるばかりです。
萩生田氏、窮地に立たされる
「安倍派5人衆」として知られる萩生田光一氏も、この問題に巻き込まれた一人です。巨額の裏金問題で自民党から非公認とされ、無所属で出馬することになった萩生田氏。選挙区では、元参議院議員の有田芳生氏(立憲民主党)と接戦を繰り広げていますが、今回の「裏公認料」問題が逆風となる可能性も出てきました。
地元の市議からは、「裏金問題、旧統一教会問題、加計学園問題と、萩生田氏には悪いイメージばかりが先行している」「今回の問題で、有権者の不信感はさらに強まっただろう」との声が聞かれます。
萩生田氏
自民党、過半数割れの危機!?
今回の「裏公認料」問題は、萩生田氏個人だけでなく、自民党全体にも大きな影響を与える可能性があります。
政治評論家のA氏は、「今回の問題は、自民党の体質を象徴するものだ」と指摘します。「党内では、公認を得るために多額の資金が必要となるなど、金権体質が蔓延している。今回の問題は、その一端が露呈したに過ぎない」
自民党は、今回の選挙で過半数を維持できるのか、予断を許さない状況となっています。
選挙の結果はいかに
「裏公認料」問題が、今回の選挙にどのような影響を与えるのか、注目が集まります。有権者は、この問題をどのように受け止め、誰に投票するのでしょうか。
選挙の結果は、今後の日本の政治を大きく左右することになるでしょう。