【整体プロが指南】いつまでも老けない70代が40代でやめてよかった「2つの習慣」


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● 40代で「腰痛持ち」だった父の気づき

 健康のためにウォーキングをされている方は多いのではないでしょうか?
頭の中に「歩くのをやめたら足腰が弱りそう」という脅迫観念から、「一日一万歩」など長時間歩いている方も多いでしょう。

 体を動かすことは良いことなので賛成ですが、東洋医学の視点でみると、やりすぎは禁物。とくに中高年世代は要注意。

 私の父(「自力整体」考案者の矢上裕)は若いころ一日二万歩、多い日は三万歩以上歩いて、47歳で腰痛、いわゆるぎっくり腰で動けなくなった経験があります。
そこである気づきがありました。

● 痛みやコリが出たとき「やめてよかった」2つの習慣

 一日二万歩は歩いていた父は、歩きながら骨盤をゆがめていました。それが限界にきて、腰痛(ぎっくり腰)を発症していたのです。
さらに食べ過ぎ、飲み過ぎによる内臓の疲労も関係していました。

 自力整体の指導者として屈辱的な経験をしたことから、それ以降は考え方を180度変え、次の2つをやめることにしたのです。

 痛みやコリが出たとき「やめてよかった」2つの習慣
1 必要以上に歩かない(必要以上に「筋肉」を疲労させない)
2 一日三食しっかり食べない(「内臓」を疲労させない)

 まずは必要以上に歩きすぎないようにしました。長い距離は自転車を使い、エレベーターやエスカレーターは積極的に使うことに。できるだけ脚の筋力を温存し、足腰に疲労をためないためです。筋肉の緊張は、ゆがみやねじれの原因をつくりやすいのです。

 さらに食事は一日三食しっかり食べるのをやめました。食事は12時から18時の間に食べて、それ以外の時間帯は固形物を控えめに。朝、お腹が空いた時はおかゆかスープ。たまに断食も取り入れました。※これはいま痛みに苦しむ方のための食事法です。

 こうして内臓の疲労をリセット。すると、腰痛はラクに。断食によって内臓を休ませると、内臓が元気になり滞留便もすっきり排泄。体型もスリムに。

 経絡(「気」が流れる川のようなもの)の流れも良くなり、コリや痛みがとれたというわけです。この食事法は腰痛以外にも、つらい痛み・不調のある方におすすめです。

● いつまでも若々しい足腰をつくる「2つの習慣」

 これらを40代から実行して24年以上。現在父は71歳ですが、試しに時々自宅のマンションの9階まで階段を上がりますが、足腰は衰えておらず、息が切れないほど元気です。

 自力整体の指導者としても精力的に活動。体重も変わらず、見た目も同じ年齢の方々よりも若々しいなと感じています。

 いつまでも若々しい足腰をつくるには、次の2つの習慣が大切であると父は身を持って実証してくれました。

 いつまでも若々しい足腰をつくる「2つの習慣」
1 筋肉と内臓に疲労をためこまない(使いすぎないこと)
2 自力整体で左右対称の体をつくる(ゆがみ・ねじれのない体)

 この習慣は、痛みやコリと無縁の人生をおくることができるでしょう。

 左右対称の体を目指すのは、ゆがみ・ねじれは痛みやコリをつくりやすいからです。
私たちの教室では、いつも生徒さんに「がんばって鍛えて疲れるより、左右対称の体に整えるほうが先ですよ」とお伝えしています。

 次ページで、骨盤まわりの緊張をほぐし、左右対称の体づくりに役立つ「鼠径部のばし」のワーク自力整体を紹介しましょう。骨盤調整・便秘解消のほか、ウォーキング習慣のある方にもおすすめです。



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