女優の上戸彩さんが出演する丸亀製麺のCMが、“ヌーハラ(ヌードルハラスメント)”だと炎上している。10月24日、「週刊女性PRIME」がそんなニュースを配信した。上戸彩さんのうどんをすする音が「うるさい」と批判の声が殺到している――とのことだ。
【画像】上戸彩さんが美味しそうに「音を立てて麺をすすった」“炎上”シーン
同日、その内容に対して賛否両論が巻き起こり、“ヌーハラ”がXでトレンド入りするに至った。
それに対して、「モデルプレス」が「丸亀製麺CMのすする音『ヌーハラ』と炎上も… 『だれが言ってんだ』『バカなの?』疑問の声」という記事を配信。「週刊女性PRIME」の記事に対するSNS上の違和感の声を紹介して、さらに火に油を注いだ。
実態はどうだったのだろうか。
そもそも、どうして“ヌーハラ”が議論になるのだろう?
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■丸亀製麺CMは“炎上”とは言えない
“ヌーハラ”、すなわち“ヌードルハラスメント”という言葉はいつ出てきたのだろうか。ネットで調べる限りは、2016年からのようで、Twitter(現X)をきっかけに話題が広がったようだ。
外国人や猫舌の人などを中心に、「麺をすする音が不快」「マナーに反する」と思う人がいるという反面、「(麺をすするのは)日本の食文化だ」、「何でもかんでもハラスメントにするのはいかがなものか?」といった意見も出ており、当時から賛否両論を呼んだネタだった。このたび、丸亀製麺のCMによって、同じ議論が再来していると言えるだろう。
2017年には、日清食品がヌーハラ対策のための商品、麺すすり音をカモフラージュする機能が搭載されたフォーク「音彦」を、クラウドファンディングで販売することを発表している。なお、同商品の予約数は目標の5000個に届かず、商品化が見送られている。
もっとも、これは“ネタ”として企画されたものだと思うが……。
今回のCMに関するSNS上の投稿を調べてみたが、丸亀製麺のCMが“ヌーハラだ”とする声は少数派で、「これが問題にされるほうがおかしい」という意見が圧倒的に優勢だった。