シャインマスカット、韓国で価格暴落!ブドウ界の王座交代か?

かつて「ブドウ界のエルメス」とまで称されたシャインマスカットが、韓国で価格暴落に見舞われています。2021年9月には2キロあたり2万4639ウォンだった卸売価格が、今年は1万1404ウォンと半値以下に。一体何が起きているのでしょうか?

過剰供給と品質低下が招いたシャインマスカットの凋落

高値にも関わらず、その希少性、高い糖度、シャキシャキとした食感、そしてマンゴーを思わせる芳醇な香りで、多くの消費者を虜にしてきたシャインマスカット。しかし、その人気が仇となり、生産者が殺到。供給過剰により価格が下落する事態となっています。

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さらに、十分に生育していないブドウの木から収穫されたものが出回るなど、品質の低下も指摘されています。糖度が低く、皮が硬いなど、以前のシャインマスカットとは別物だと嘆く声も少なくありません。

韓国流通業界が熱視線!シャインマスカットの次に来るブドウとは?

こうした状況を受け、韓国の流通業界では、シャインマスカットに代わる新たな高級ブドウの品種を探そうと躍起になっています。

ルビーロマン:世界最高値のブドウ、韓国市場に暗雲?

ポストシャインマスカットの最有力候補として挙げられているのが、「ルビーロマン」です。2016年には、日本の卸売市場で1房110万円という驚愕の値がついた、世界最高値のブドウとして知られています。

ルビーのように輝く赤い実は、直径3センチと卓球ボールほどの大きさで、糖度も非常に高いのが特徴です。

しかし、そのルビーロマンにも暗雲が立ち込めています。石川県が開発したルビーロマンが、韓国に無断で持ち込まれた可能性が浮上しているのです。韓国のある種苗会社が2021年に「ルビーロマン」という品種名を登録したことが発覚。正確なルートは不明ですが、中国を経由して韓国に持ち込まれたと推測されています。

ブドウ市場の勢力図は塗り替えられるのか?

シャインマスカットの価格暴落は、ブドウ市場に大きな変化をもたらす可能性を秘めています。消費者の厳しい目にさらされる中で、果たして新たなブドウが王座を獲得するのか、今後の動向に注目が集まります。