大阪南部を激変させるか!?「大阪南部高速道路」計画の全貌に迫る

慢性的な渋滞の解消なるか? 構想浮上中の「大阪南部高速道路」とは

大阪府南東部を東西に結ぶ、新たな高速道路「大阪南部高速道路」の構想が進んでいます。実現すれば、慢性的な渋滞の解消や地域活性化への期待が高まりますが、具体的な計画内容や進捗状況はどうなっているのでしょうか。

大阪南部高速道路の概要

大阪南部高速道路は、近畿自動車道がカバーしていない岸和田SA付近から、河内長野、富田林、羽曳野、藤井寺を経由し、南阪奈道路と西名阪道路を結ぶ約40kmの自動車専用道路です。

大阪南部高速道路のルート大阪南部高速道路のルート

この地域は国道170号が主要道路ですが、生活道路と混在しており、信号が多く渋滞が慢性化しています。そこで、完全信号ゼロの高速道路を整備することで、スムーズな交通網の構築を目指しています。

メリット

大阪南部高速道路が実現すると、以下のようなメリットが期待されています。

渋滞の緩和

国道170号の交通量を分散させることで、慢性的な渋滞の緩和が期待できます。

交通アクセス向上による地域活性化

大阪南部地域と、和歌山・関西国際空港・奈良・大阪中心部を結ぶ新たなルートが誕生することで、企業誘致や観光客増加による地域活性化が期待されます。

災害時の代替ルート確保

大規模災害発生時、通行止めとなった道路の代替ルートとしての役割も期待されています。

進捗状況

2015年には関係15市町村による事業化促進協議会が発足し、機運を高めるための活動を行っています。

2023年2月には協議会が国土交通大臣に要望書を提出。実現に向けては、大阪府の積極的な姿勢が重要との見解が示されました。

今後は、計画段階評価による概略ルート選定、都市計画決定、環境アセスメントなどの手続きを経て、事業化へと進んでいく見込みです。

専門家の意見

都市計画に詳しいA大学教授は、「大阪南部高速道路は、地域全体の活性化に大きく貢献する可能性を秘めている。関係機関が連携し、早期実現に向けて取り組むことが重要だ」と指摘しています。

まとめ

大阪南部高速道路は、渋滞緩和や地域活性化に大きく貢献する可能性を秘めたプロジェクトです。今後の進捗状況に注目が集まります。