損害保険大手のMS&ADホールディングスが原典之取締役(64)を社長に昇格させる人事を固めたことが10日、分かった。柄沢康喜社長(69)は代表権のない会長となる。6月の株主総会を経て就任する。
平成26年から社長を務める柄沢氏が就任から6年を迎えるのに当たって、経営陣の若返りを図る。
副会長には金杉恭三取締役(63)が就任し、鈴木久仁会長(69)は退任する方向で検討している。人事委員会を経て、近く開催する取締役会で決定する。
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原典之氏(はら・のりゆき)東大卒。昭和53年大正海上火災保険(現三井住友海上火災保険)。平成28年6月からMS&ADホールディングス取締役。長野県出身。