元フジテレビアナウンサーの渡邊渚さんが、PTSD(心的外傷後ストレス障害)の療養を経て2024年8月末に同社を退社し独立から約1年。現在は執筆、MC、モデルなど多方面で活躍するフリーの渡邊さんが、現在の心境を率直に語りました。
フジテレビ退社後、フリーで活動する渡邊渚さんの最新ポートレート
独立後の多岐にわたる活動
独立後の約10ヶ月間を振り返り、渡邊さんは「毎日違うことをしている」「活動範囲が広がった」と感じると語ります。執筆、撮影、ロケ、MC、対談相手の著書を拝読するなど、学ぶことも多い日々。コロナ禍での制限があったフジテレビ時代とは異なり、パーテーションなしでの声の聞き取りやすさや、ロケそのものの楽しさを改めて知る発見もありました。
写真集「水平線」のロケ地・タイで笑顔を見せる渡邊渚さん
当初の不安と仕事への向き合い方
独立当初は、仕事が来ず収入がなくなり「野垂れ死ぬかもしれない」といった強い不安を感じていたと言います。独立直後に決まったフォトエッセイと写真集の仕事以外はもう来ないかもしれないと思っていたそうです。
現在も多くの仕事を受けるか迷うことは多いものの、何もできなかった2年間があったからこそ、仕事を依頼されることや興味のあるチャンスは大切にしたいと考えています。数ヶ月先の見通しさえ立たず、仕事がいつまであるか分からないという金銭的な不安は拭えないものの、できる限り可能な限り興味のある仕事は引き受けてきたとのことです。
幸福度の変化と体調に合わせた働き方
金銭的な不安はあるものの、全体的な「幸福度」は今の方が高いと述べています。体力的には「半日活動するのが限界」で、以前のように一日中寝ずに働くことはできないものの、自分で生活のバランスをコントロールできるため、自身の体に合った働き方ができている点を良いことだと感じているそうです。様々な仕事ができることは楽しく、日々充実していると締めくくりました。
フジテレビ退社から約1年、フリーとして歩み始めた渡邊渚さん。PTSD療養を経て、当初の不安を乗り越え、多様な仕事に挑戦。自身の体調に合わせた働き方で生活バランスを保ち、金銭的不安がありつつも、現在の総合的な幸福度と日々の充実を語りました。