元財務官僚で経済学者の高橋洋一氏、元日本テレビ官邸キャップで政治ジャーナリストの青山和弘氏が26日、ABCテレビ「教えて!ニュースライブ正義のミカタ」に出演。27日投開票の衆院総選挙の与野党の獲得議席を予想した。
23日に「しんぶん赤旗」が、自民党が裏金問題で非公認にした議員8人が支部長を務める支部に、活動費として政党助成金2000万円を支給していたと報道。石破茂総裁は「候補者に支給したものではない」と釈明しているが、影響は大きいと予想されている。
高橋氏は、「月曜日に計算したときには225±20だったが、2000万円問題報道があって読みにくくなったけど、現在は215±20」と過半数233議席を割り込むとはじき出した。
「2000万円問題はダメ押し。ちょっと前までは自公で過半数の可能性が6割くらいだったが、いまは8、9割のレベル」と言葉を強めた。与党で過半数割れとなれば、政権維持のために新たに連立を組む必要がうまれる。高橋氏は、「何でもアリの世界になる。大変。一方で、自民党の中に『石破さんなんかとんでもない!』という人もいるから、ぐちゃぐちゃになる」と混迷を深める政局になると話した。
高橋氏の予想の最低ライン195議席とすると「政権交代もありうる」と付け加えた青山氏。自身の予想は「自公で230議席。ギリギリで過半数割れだが、非公認の人を追加公認すれば、過半数を超える数字」と微妙なラインであると踏んだ。
「投票率が下がると自公はそれなりに自力を発揮する」と分析。勝敗ラインは233のため「石破首相からすれば、ダメージはあるものの『追加公認で政権維持できるから、辞めなくていいんじゃん』と」と補足した。