愛子さま24歳の誕生日に新家族「美海」お披露目:沖縄への深い思いも込められた名

12月1日、愛子さまの24歳の誕生日を祝し、天皇ご一家が新たに迎え入れた保護猫「美海(みみ)」の愛らしい写真が初めて公開されました。雅子さまや愛子さまが撮影されたというその姿と共に、名前に込められたご一家の深い願いと、沖縄への特別な思いに注目が集まっています。

天皇ご一家と保護動物との温かい絆

天皇ご一家はこれまでも、赤坂御用地で保護した「ニンゲン」と「みー」、そして動物病院を介して迎え入れた「セブン」の3匹の猫を飼育されてきました。しかし、2016年には「ニンゲン」、昨年には「みー」、そして今年6月には2009年から共に過ごしてきた保護犬の「由莉」が相次いで逝去。残された「セブン」が寂しい思いをしているのではないかというご一家のお気持ちから、今年8月に生後4ヵ月半の「美海」をお迎えになったといいます。

ラオス公式訪問のため、東京国際空港から出発される愛子さまの姿ラオス公式訪問のため、東京国際空港から出発される愛子さまの姿

「美海」の命名に込められた平和への願い

「美海」という名前には、深い思いが込められています。今年8月、ご一家が6年ぶりに須崎御用邸で静養された際、ご覧になった美しい海に感銘を受けられたことがきっかけです。「地球の象徴でもある、美しい海を願いたい」との思いから、ご一家で相談し命名されたそうです。さらに、11月にラオスを公式訪問された愛子さまは、現地の学生との交流の中で「私が飼っている猫にも『海』という漢字が入っています」と明かされており、この「美海」という名前に特別な思い入れがあったことがうかがえます。

沖縄「美ら海」と皇室の心遣い

この「美海」という単語は、沖縄の方言で「美しい海」を意味する「美ら海(ちゅらうみ)」を連想させるものでもあります。天皇ご一家は今年6月にそろって沖縄を訪問されており、先の大戦で多大な犠牲者を生み、戦後も苦難の道を歩んできた沖縄の人々に対して、皇室は長きにわたり心を寄せてきました。上皇ご夫妻、そして両陛下から受け継がれてきた沖縄の言葉や文化、歴史への深い理解は、愛子さまにもしっかりと受け継がれています。「美海」という命名には、このような沖縄への温かい心遣いや平和への祈りも込められていると、宮内庁関係者は語ります。

「美しい海を願いたい」――天皇ご一家のこの祈りが、「美海」という新しい家族を通じて、遠く沖縄の人々にも届き、広く社会に平和と共生のメッセージとして響くことでしょう。皇室が示す動物への深い愛情と、社会全体への温かい眼差しを象徴する出来事として、多くの人々に感動を与えています。