《「子育ての苦労を分からせたかった」と供述》「夫婦2人でいるところを見たことがない」隣人男性が証言した安福容疑者の“孤育て”「不思議な家族だった」


 逮捕から1か月が過ぎ、徐々に事件の詳細が明らかになってきている。大手紙社会部記者が解説する。

「安福容疑者は飲料販売員を装ってアパートを訪れ、被害者の高羽さんを襲ったとみられています。玄関付近には乳酸菌飲料がこぼれており、室内には同じ飲料のパックが置いてあった。捜査関係者によると、安福容疑者は面識のなかった被害者に対し、警戒心を抱かれないように工作したとみて調べているようです」

 安福容疑者は動機についてもこう供述し始めたという。

「『(悟さんに)子育ての苦労を分からせたかった』と言う趣旨の供述もしています。当時、安福容疑者は男児2人を育てていました。一方、悟さんにも高羽さんとの間には当時2歳の男の子がいた。自分の境遇を重ね合わせたのかもしれませんが、説明には不可解な点もあるようで、慎重に調べが進められています」(同前)

 中日新聞によると、もともと安福容疑者夫妻には子供が3人いたが、事件の10年ほど前に幼い長女を亡くしている。近隣住民は、当時同居する親族からひどく叱責されたこともあったようだと明かしている。捜査関係者からの話では、事件当時は名古屋市内の会社で事務をしており、事件後も男児2人を育てながら同じ職場に勤務していたようだ。

 当時、安福容疑者の夫は大手自動車部品メーカーで勤務していた。事件前後の1980年代から1990年代にかけては自動車産業が隆盛。多忙を極めていたことだろう。

「旦那さんは確か転勤族だったのかな、ほとんど自宅にはいなかったんですよ」

 そう語るのは、安福容疑者が事件当時に住んでいたマンションの隣人だ。



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