地方創生担当相時代の苦悩
2014年10月、第2次安倍改造内閣で地方創生担当相に就任した石破茂氏。一見すると重要なポストに見えましたが、実際は予算も人員も権限も限られた、「お飾り」との声も上がるほどでした。
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当時の石破氏を知る政治ジャーナリストは、 「地方創生は重要だが、予算も部屋も人もないない尽くしだった」 と語っています。地方の復興、人口減少対策という重要課題を託されながらも、必要な資源が与えられない状況は、まさに「砂丘に一人取り残された」ような心境だったのではないでしょうか。
安倍元首相による「石破潰し」?
このような冷遇は、当時の安倍晋三首相による「石破潰し」ではないかとの憶測も飛び交いました。実際、石破派の議員が要職から外されるなど、石破氏を孤立させるような動きが見られました。
孤独な闘いの中で見出した希望…小泉進次郎氏との二人三脚
側近も少なく、孤独な闘いを強いられた石破氏が頼りにしたのが、当時復興政務官だった小泉進次郎氏でした。
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小泉氏は、地方創生の認知度向上のためのメディア露出や、若手官僚を地方自治体に派遣する「シティーマネージャー制度」の創設など、具体的な提案を行い、石破氏を支えました。
進次郎氏の提案に活路を見出した石破氏
限られた選択肢の中で、小泉氏の提案は石破氏にとって希望の光だったと言えるでしょう。石破氏は積極的にメディアに出演し、地方創生への意欲をアピールしました。
総裁選への道:確執と雪解け
2012年の自民党総裁選では、石破氏は安倍氏に敗北。その後、幹事長として安倍政権を支えましたが、安全保障法制担当相への就任を拒否したことをきっかけに、両氏の溝は深まりました。
「党内野党」と揶揄されることもあった石破氏ですが、2020年、ついに自民党総裁選で勝利を収めました。
まとめ:石破氏の信念と今後の展望
地方創生担当相時代、石破氏は厳しい状況に置かれながらも、信念を曲げずに課題に取り組もうとしました。小泉氏との二人三脚は、困難な状況における希望の光となりました。
その後の総裁選での勝利は、石破氏の不屈の精神と、国民からの期待の表れと言えるでしょう。 今後、日本のかじ取りを担う石破氏が、どのような未来を描こうとしているのか、注目が集まります。