(CNN) アフリカ北東部スーダンで25日、国軍と対立する準軍事組織「即応支援部隊」(RSF)が首都ハルツーム南郊の村落を襲撃し、活動家や医師らによると少なくとも124人が死亡した。
スーダンでは昨年4月に国軍とRSFの主導権争いが戦闘に発展。今も内戦が続き、双方が民間人の殺害を指摘されている。
現場の村落があるジャジーラ州では最近、RSFの司令官が国軍側に転向した後、RSFの襲撃が激化した。
市民団体「抵抗委員会」のメンバーがCNNに語ったところによると、村落では死者に加えて民間人200人以上が負傷し、150人がRSFに拘束された。
このメンバーは、実際の犠牲者がはるかに多い可能性を指摘する。住民にとって唯一の通信手段だった衛星通信網「スターリンク」の端末がRSFに没収され、状況把握が難しいためだ。現地では報道機関の立ち入りも禁止されている。
同州ではRSFの襲撃を恐れて住民らが一斉に逃げ出し、30以上の村落が無人状態になっているという。
地元の医師団体も、RSFが25日にこの村で住民を虐殺したと報告。死者124人、負傷者も多数に上り、数百人が避難を強いられたと述べた。
国連は、国軍とRSFの戦闘が世界最悪の人道危機を起こしているとの懸念を表明している。