欧州連合(EU)加盟候補国の旧ソ連構成国ジョージアで26日に行われた議会選で、ロシア寄りの与党「ジョージアの夢」が勝利した。国民の8割が支持するとされるEU加盟は早期には絶望的な状況になり、周辺地域の「脱ロシア」を狙う欧米には打撃となる。
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与党はほぼ100%の開票で約54%の票を獲得。2012年から続く政権の継続を確実にした。野党側は結果を認めない構えだが、政府は抗議行動に厳しく対応する姿勢を示している。
与党が勝利したことで、EUが事実上凍結した加盟交渉が再開する見通しは遠のき、ロシアの地域での影響力低下を狙ってジョージアを強力に支援してきた欧米には大きな打撃となる。
朝日新聞社