紅白で「旧ジャニーズ」復活を狙うNHKに立ちはだかる壁 被害者の一人が「億超えの補償金」を要求で調停が難航


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「朝ドラの前・後期のヒロインが共演するのは“紅白史上初”のこと。過去35年で最低の視聴率を記録した昨年の雪辱を果たそうとの強い意気込みが伝わってきます」(放送ライター)

各局が起用に前向きな理由

「旧ジャニーズ事務所(現スマイルアップ)がジャニー喜多川氏による性加害を認め、謝罪した昨年9月以降、同事務所のタレントの起用は控えていましたが、いよいよ“解禁”の環境が整ったと判断しています」

 NHKだけでなく、フジテレビも昨年は中止された「ジャニーズカウントダウンライブ」を年末、ジャニーズの名称を使わない形で放映する意向と伝えられる。

 芸能プロ幹部の話。

「旧ジャニーズ事務所所属タレントのマネジメントなどを行っているSTARTO社とフジの間で、開催に向けた話し合いが進んでいると聞く。また滝沢秀明氏が立ち上げたTOBE所属の元『King&Prince』メンバー平野紫耀、岸優太、神宮寺勇太による『Number_i』が今年、TBSの日本レコード大賞に出演するとの話も浮上しています」

 各局が旧ジャニーズタレントの起用に前向きとなった理由の一つに、被害者らでつくる「ジャニーズ性加害問題当事者の会」が先月、解散したことが挙げられる。これにより、「一定のみそぎは済んだ」との認識が共有され始めているという。

調停の行方

 NHK側が注視しているのはこの調停の行方だと話すのは、先の同局関係者。

「紅白で起用するとなれば、地ならしに加え、補償問題に解決のめどが立つことが前提になる。実は9月末にNHKスペシャルで性加害問題の検証・総括番組を放送する予定でしたが、自民党総裁選や、10月初旬に被害者の一人と調停が開かれる関係から延期になった経緯があります」



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