【AFP=時事】イラン革命防衛隊(IRGC)の最高司令官は、イスラエルによる26日の軍事拠点への空爆を受け、同国は「苦い結果」を味わうことになると報復を示唆した。イランのメディアが28日、報じた。
イランは今月1日、同国が支援するレバノンのイスラム教シーア派(Shiite)組織ヒズボラ(Hezbollah)の最高指導者やIRGCの指揮官らが殺害されたことへの報復として、イスラエルに大規模なミサイル攻撃を実施。これに対する報復としてイスラエルは26日、イランの軍事拠点を空爆した。
タスニム通信によると、IRGCのホセイン・サラミ(Hossein Salami)司令官は、イスラエルは「目標達成に失敗した」との見方を示し、イスラエル軍が味わう「苦い結果は想像を絶するものになるだろう」と警告した。
一方、イランのメディアがイスラエルの軍事作戦による被害について「限定的だった」としていることから、専門家らは、イランは攻撃を矮小(わいしょう)化して幕引きを図っているとの見方を示している。
イランの最高指導者アリ・ハメネイ(Ali Khamenei)師は27日、兵士4人が殺害された今回のイスラエルの攻撃について「誇張も矮小化もするべきではない」と指摘した上で、イスラエル側にはイランについての「誤算」があると述べた。
マスード・ペゼシュキアン(Masoud Pezeshkian)大統領は、「われわれは戦争を望んではいないが、わが国と国民の権利は守る」と述べ、「シオニスト政権(イスラエル)の侵略に対し、適切に対応する」と主張した。【翻訳編集】 AFPBB News