米国ワシントン州ポールシティで発生した痛ましい一家銃撃事件。5人が死亡、1人が負傷という衝撃的な事件の真相が、11歳の少女の勇気ある証言によって明らかになりつつあります。
11歳少女の証言:兄による犯行を明らかに
静かな住宅街で起こった悲劇。2024年10月21日早朝、11歳の少女Aさんは銃声で目を覚ましました。寝室の外には、頭と口から血を流して倒れている父親と9歳の弟の姿が。恐怖の中、Aさんは7歳の妹が銃撃されるのも目撃しました。Aさん自身も兄に撃たれ、手と首に怪我を負いましたが、死んだふりを装い、難を逃れました。
11歳少女の証言が事件解明の鍵となった
隣家に助けを求めたAさんは、15歳の兄が犯人だと証言。兄は当初、13歳の弟が犯人だと消防署に電話していましたが、Aさんの証言により事件の真相が明らかになりました。
15歳少年を殺人容疑で起訴:動機は不明瞭
ワシントン州当局は、15歳の少年を5件の殺人容疑で起訴しました。裁判所の文書によると、Aさんは兄が最近学校で試験に落ち、問題を抱えていたと証言しています。また、父親の銃のロック装置の暗証番号を知っていたのは兄だけだったとのこと。しかし、犯行動機はまだはっきりと解明されていません。
動機の解明進むか?専門家の見解
犯罪心理学者の田中博士(仮名)は、「思春期の少年は、些細なことで感情が大きく揺れ動く時期です。学校での問題や家庭環境など、様々な要因が複雑に絡み合って犯行に至った可能性があります」と指摘しています。今後の捜査で、より詳細な動機が明らかになることが期待されます。
悲しみに暮れる地域社会:父親の同僚も追悼
140万ドル(約2億1400万円)の高級住宅で起きた一家惨殺事件。地域社会は深い悲しみに包まれています。父親はシアトルで電気技師として働いており、会社側は「尊敬される同僚、指導者、そして友人を失った悲劇的な事件に衝撃を受けている」と声明を発表しました。
事件現場となった邸宅
事件現場となった邸宅
この事件は、銃社会アメリカの暗い一面を改めて浮き彫りにしました。銃規制の強化を求める声も高まっており、今後の議論の行方が注目されます。
事件の全容解明と、二度とこのような悲劇が繰り返されないことを願うばかりです。