自民党の高市早苗前経済安全保障担当相が31日、自身のX(旧ツイッター)を更新。27日投開票の衆院選を巡る報道について、自身の見解を述べた。
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「今回の衆院選の私の遊説について、地上波の民放2局で不正確な報道をして私を叩いていた旨を、仄聞(そくぶん)しました」と明かし、「例えば、私が関西を中心に30箇所を回ったとか、殆ど落選させてしまったという旨の誤報道。私が街頭演説や決起大会演説などに伺ったのは、46箇所です。遊説地域は、ブロック別では、北海道、東北、北関東、南関東、東京、北陸信越、東海、近畿、九州でした」と説明した。
「特に北海道、北関東、九州回り(2日間かかりました)は移動時間が長くなりましたので、遊説のご要請を頂いたうちの約3分の1を回ったところで時間的には限界でしたが、伺えない選挙区については、個人演説会場で流して頂く応援動画を送信するなど、計62箇所に対応致しました」と振り返り、「遠方での街頭演説で疲れ切って夜遅く東京の事務所に戻ってから動画を収録したり、飛行機の待ち時間に収録したりして、深夜に秘書が編集して各選挙事務所に送信。私も秘書達も、体力の限界まで頑張りました」と、ギリギリの状態だったことを明かした。
続けて「もともと情勢調査で大激戦になっていたり、対立候補がリードしている選挙区を選んで回るわけですから、私が演説をしたくらいで楽に当選できるはずもありません」と主張。「残念な結果だった選挙区も多々ありましたが、選挙区当選や比例復活当選ができた選挙区も、それなりの数はありました。3年前の衆院選時の私は、政調会長でしたから、自分の選挙区に約3時間入った他は、残り11日半は、党務として全国各地の遊説に励みました。今回の衆院選時の私は、役職も無い自民党の1人のヒラ政治家であり、奈良2区の1候補者です。自分の選挙区に2回に分けて合計7時間45分間だけは滞在させて頂きましたが、それでも12日間の選挙期間のうち丸11日は他選挙区で過ごしたわけです」と、今回の事情を説明。
「茨城県、埼玉県、神奈川県、東京都、大阪府、京都府、兵庫県、奈良県の隣接選挙区などは自分の車で回りましたが、党本部からガソリン代や高速道路の通行料金が支給されるわけでもなく、長距離を遅刻しないように運転してくれた私の秘書も大変な疲労だったと思います」といい、「遊説先の選定も、総裁選では他陣営に居られた方も含め、少しでも党の議席増になればと考えながら、党本部職員から選挙情勢を伺いつつ、遊説ルートを組み立てました」と思いを述べた。
その上で「次の総裁選目当てだろうなどという下品な報道は、流石に悔しいですね」と報道への本音を吐露。「3年前の全国遊説先でも、今年の総裁選を応援して下さった議員は、ごく数名です。選挙応援は、純粋に党勢拡大を期するもので、3年も後の総裁選などとは無関係です」と指摘した。
また「選挙後も、特に党役員から慰労の御言葉を頂いたわけでもなく、ヒラ政治家が勝手にボランティア遊説をしていただけの事です」といい、報道陣へ向け「少なくとも心身ともに限界まで頑張った挙句に、不正確な憶測報道をされ、コメンテーターに叩かれるのでは虚しい限りです」と呼びかけ。
最後に「今後は、党勢拡大など地方遊説は党役員をしておられる方々の仕事と割り切り、ヒラの1議員として政策活動に励みます」と締めくくった。