お笑いコンビ、オードリーの若林正恭さんがNON STYLEの漫才スタイルに羨望の眼差しを向ける一幕がありました。テレビ東京『あちこちオードリー』での共演で、NON STYLEの石田明さんが語る漫才論に、若林さんは深く共感した様子。今回は、NON STYLEの漫才の魅力、特に若林さんが「好き」と語る「言い合い漫才」について掘り下げていきます。
NON STYLE漫才の進化:常に新しい道を模索
オードリーとNON STYLEは同期であり、M-1グランプリ2008ではNON STYLEが優勝、オードリーが準優勝というライバル関係でもあります。そんな2組のトークは、漫才師としての葛藤や探求心に満ちたものとなりました。
若林さんは、NON STYLEの漫才の幅広さに感嘆し、特に「しっかり設定されたボケ」と「ただただめちゃくちゃ言い合っている」スタイルの両立に注目しました。自身の漫才スタイルについて、ネタ作りをする中で行き詰まりを感じ、使える「カード」が少なくなっていくと語る若林さん。
これに対し石田さんは、「行き止まりがあれば、別の道を探せばいい。まだ見ぬ世界はたくさんある」と前向きな姿勢を示しました。この言葉に若林さんは深く共感し、NON STYLEの常に新しいものを探し続ける姿勢に刺激を受けたようです。
NON STYLEの石田明と井上裕介
アドリブ炸裂!「言い合い漫才」の秘密
若林さんが特に惹かれたのは、NON STYLEの「言い合い漫才」。石田さん曰く、「火種だけ決めて、あとはアドリブ」というこのスタイル。予定時間を大幅に超えて、27分も言い合いを続けることもあるそうです。
漫才作家の田中氏(仮名)は、「NON STYLEの言い合い漫才は、彼らの長年のコンビネーションと瞬発力が生み出す奇跡の産物」と分析しています。緻密に計算された火種を元に、予測不可能な展開へと繰り広げられるアドリブの応酬。観客は、そのスリリングな展開に釘付けになるのです。
オードリーの春日俊彰さんも、「そんなことあるの!?」と驚きを隠せない様子でした。若林さんは、「ああいう漫才が好き。若い頃はできなかった」と、NON STYLEの自由奔放な漫才スタイルへの羨望を口にしました。
オードリーの若林正恭
漫才の多様性:NON STYLEとオードリー、それぞれの道
NON STYLEの漫才は、型にはまらない自由な発想と、2人の絶妙な掛け合いが生み出す独特の魅力を持っています。一方、オードリーは、若林さんの鋭い視点と春日の天然キャラが織りなす、独特の世界観で人気を獲得しています。
漫才には様々な形があり、正解はありません。NON STYLEとオードリー、それぞれのスタイルで観客を魅了し続ける2組の今後の活躍に目が離せません。