ステージ3のがんを公表し、治療を続けている俳優の希良梨さんが13日、自身のインスタグラムを更新し、芸能界からの引退を発表しました。
希良梨さんは、日本へ帰国した際に自然と「芸能人」という枠組みに入ってしまう現状に触れつつ、がん治療手術を2回受け、さらに転移による抗がん剤治療を経験したことで、「生と死を、考えさせられるようになり行くところまで行ったような気がしております」と、自身の心境の変化を綴りました。
インスタグラムで語った引退の理由と心境
既に抗がん剤治療は全て終えたとのことですが、希良梨さんは「これからは、自分らしく、自由に新しく、新たな地で、芸能人としてでは無く、生きてみたいのです」と、今後の人生に対する強い願いを表明。そして、「病気になってから更にそう、思うようになりました」と、今回の決断ががんという大病を経験したことと深く結びついていることを明かしました。
「ですので、いちど芸能人の希良梨を、こちらで引退する事を、ご報告させていただきます」と改めて引退を報告。芸能界入りは小学校4年生の10歳の頃、亡くなった祖母の紹介がきっかけだったと振り返り、「とにかく、1年間のがん治療を通して そして、とあるきっかけがありまして、芸能界を引退させていただくことをこちらで私事にはなり、大変恐縮ではありますが、ご報告をさせていただきたいと思います」と、重ねて説明しました。
がん治療公表後、芸能界引退を発表した俳優の希良梨さん
ファンへの感謝と今後の展望
最後に、希良梨さんは子どもの頃から応援してくれたファンに対し、「何より、大切なファンの方々には、心より感謝しております」と深い感謝を述べました。また、これまでに支えてくれた事務所関係者や関係各位にも心からの御礼を伝えました。
今後の生活については、「自由に気ままに、1度の人生楽しみながらSNSもしてみたり、気張らずに、無理はせずに、何より、自分を大切に、そして健康を意識しながら暮らし生きていこうと思っております」と語り、芸能活動から離れ、自身のペースで健康を最優先にした生き方をしていく意向を示しました。「そんな私で良かったら、また、ぜひ仲良くしてくださいね」と結び、ファンとの繋がりは大切にしていきたい思いを覗かせました。
女優・歌手としての軌跡
東京で生まれ沖縄で育った希良梨さんは、1997年にドラマ『ギフト』で女優デビュー。翌1998年には反町隆史さんと松嶋菜々子さんが共演し、後に結婚するきっかけともなった大ヒットドラマ『GTO』で中心的な生徒役として出演しブレイクしました。
大ヒットドラマ『GTO』に出演していた頃の希良梨さんの貴重な写真
1999年9月にはKirari名義でシングル「Last Piece」をリリースし歌手デビュー。2000年5月には、財前直見さん主演ドラマ『QUIZ』の主題歌となった「Toy Soldiers」がスマッシュヒットを記録するなど順調に活動を続けていましたが、同年突然メディアから姿を消しました。その後、2015年1月には子宮頸がんのため長期休業していたことを公表しています。
今回の芸能界引退は、長年にわたるがんとの闘いと、そこから生まれた新たな人生観に基づいた決断と言えます。
参考資料
- 希良梨さん公式インスタグラム投稿
- Yahoo!ニュース掲載記事 (出典: ORICON NEWS)
- URL:
https://news.yahoo.co.jp/articles/d00dde950619b7a2d3f5e9c54f927a57ace44d89
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