甲斐拓也選手。ソフトバンクホークスの扇の要として、幾多の勝利に貢献してきた名捕手。その卓越したリードと鉄壁の守備は、球界でも随一の評価を受けています。しかし、今オフ、FA権取得を機に、その動向に注目が集まっています。果たして、ソフトバンクに残留するのか、それとも新天地を求めるのか? 今回は、甲斐選手の去就について、様々な角度から分析し、今後の可能性を探っていきます。
甲斐拓也、FA権行使の可能性
2024年、小久保裕紀監督率いるソフトバンクホークスは4年ぶりのリーグ優勝、そして日本シリーズ進出を果たしました。その中で、甲斐選手は縁の下の力持ちとしてチームを支え、優勝に大きく貢献しました。特に、昨年規定投球回数に達した投手がゼロだったチームにおいて、甲斐選手の巧みなリードは投手陣の安定に欠かせない要素でした。
甲斐拓也選手守備
4月に国内FA権を取得した甲斐選手。昨オフには複数年契約を断り、単年契約を結んだことから、今オフのFA行使の可能性が高まっています。
巨人にとって甲斐拓也は喉から手が出るほど欲しい存在?
FA権行使となれば、獲得に名乗りを上げる球団の一つとして巨人の名前が挙がっています。阿部慎之助監督のもと4年ぶりのリーグ優勝を果たした巨人ですが、CSファイナルステージではDeNAに敗退。来季のリーグ連覇、そして日本一奪回を目指すためには、更なる戦力補強が不可欠です。
中でも捕手は補強ポイントの一つ。岸田行倫選手、小林誠司選手、大城卓三選手とそれぞれ持ち味を持つ捕手がいますが、絶対的な存在と言える選手はまだいません。
過去2度の日本シリーズでソフトバンクに敗れた巨人。そのソフトバンクの扇の要として、巨人打線を翻弄したのが甲斐選手でした。鉄壁の守備と巧みなリードは、巨人の首脳陣、選手たちに強烈な印象を残したはずです。
あるスポーツ紙デスクは、「巨人はバッテリー強化の観点から、甲斐選手を最も欲しいと考えているだろう」と語っています。6年連続ゴールデングラブ賞受賞、侍ジャパンでの活躍など、甲斐選手の実績は申し分ありません。
ソフトバンク残留か、巨人移籍か?「事実上のトレード」の可能性も
ソフトバンクとしては、甲斐選手の慰留に全力を尽くすでしょう。しかし、万が一、他球団へのFA移籍となれば、後釜の確保が急務となります。海野隆司選手、谷川原健太選手、嶺井博希選手と控え捕手はいますが、甲斐選手の穴を埋めるのは容易ではありません。
そこで浮上しているのが、大城卓三選手の獲得です。今年FA権を取得した大城選手は、ソフトバンクからも高い評価を受けていると言われています。
甲斐拓也選手打撃
ある球界関係者は、「甲斐選手が流出する場合、ソフトバンクは大城選手の獲得に動く可能性が高い。『事実上のトレード』となるかもしれない」と語っています。
甲斐拓也の決断は?
甲斐選手の去就は、今後のプロ野球界に大きな影響を与えることは間違いありません。ソフトバンク残留か、巨人移籍か、はたまた他の球団への移籍か。その決断に、多くのファンが注目しています。今後の動向から目が離せません。