渋谷ハロウィン2024:規制強化の中、熱気は健在?日本人参加者のリアルな声

渋谷ハロウィンといえば、毎年多くの人々が集まり、賑わいを見せる一大イベント。しかし近年は、一部参加者の迷惑行為や混乱を避けるため、規制が強化されています。2024年の渋谷ハロウィンは一体どんな様子だったのでしょうか?今回は、日本人参加者に焦点を当て、そのリアルな声をお届けします。

厳戒態勢の渋谷ハロウィン:交通規制と警察官の奮闘

世界的に有名な「渋ハロ」ですが、近年はモラルの欠如や混乱防止のため、渋谷駅周辺では路上飲酒禁止や酒類販売自粛要請など、様々な規制が実施されています。2024年は渋谷区長からの「ハロウィン目的の来街自粛」要請もあり、例年以上の厳戒態勢が敷かれました。多くの警察官や警備員が動員され、スクランブル交差点やセンター街周辺への車両進入も規制されていました。

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他県ナンバーの車は警察官に誘導され、仮装したバイクの入場も規制されるなど、混乱を避けるための努力が続けられていました。センター街周辺では、女性警官と他県ナンバーの車に乗った若者の間で、入場規制をめぐる攻防が見られました。長年渋谷ハロウィンを取材してきたライターの鈴木ひろあき氏によると、「コロナ禍以降、渋谷のハロウィンは年々規制が厳しくなっており、2024年の人出はコロナ禍以前の5割以下、外国人の割合が非常に高い」とのことです。

日本人参加者の声:ライブカメラを見て参戦を決意?

規制強化の中でも、日本人参加者の熱気は失われていませんでした。ハロウィン当日の夜、センター街では仮装した女性に声を掛ける男性の姿が多く見られました。外国人女性に英語で話しかける日本人男性や、写真撮影を口実に連絡先を聞こうとする男性も。一方、女性側からは「写真足りてる!」「ストレージいっぱい!」といった断り文句も聞かれました。

では、厳戒態勢の渋谷ハロウィンに繰り出した日本人参加者は、一体どんな人たちなのでしょうか?仮装した人々にインタビューしてみました。21時頃、センター街にいた「渋ハロ初参戦」の女子高生2人組は、渋谷区の「ハロウィン自粛要請」について「来ちゃダメなの?知らない!」と回答。チャイナドレスの女性3人組は「普段は看護学生として真面目に勉強しているので、今日くらい許して!」と話していました。

また、「本当は渋谷に来る予定はなかった。原宿に行って、ライブカメラで渋谷に人が集まっているのを見て、『行ってもいいんじゃん!』と思い、来ました」という女性グループも。

渋谷ハロウィンのこれから:規制と熱気のバランス

2024年の渋谷ハロウィンは、規制強化の影響もあり、例年とは異なる雰囲気でした。しかし、日本人参加者の中には、規制を知らずに訪れた人や、ライブカメラを見て急遽参戦を決めた人もいるなど、ハロウィンの熱気は完全には消えていないことが伺えます。

今後の渋谷ハロウィンは、安全と秩序を維持しつつ、いかに festive な雰囲気を残せるかが課題となるでしょう。多様化する参加者のニーズに応えながら、より良いイベントへと進化していくことが期待されます。