育児ノイローゼで買い物依存症になった女性「夫と一緒に“家族愛”を育みたかった」…結婚11年目で下した決断


〈“人生の壁”をのりこえた女たち〉3

【画像】仕事と家庭の両立に限界を迎えてしまった大津たまみさん

いじめられっ子から学級委員へ

「子どもの頃から2歳上の姉は美人で有名で、2歳下の弟はすごく頭がよかったので、私は“ちょっと残念な子”って感じでした。

身体が小さくて泣き虫だったので、小2のときに学校でいじめられていたのですが、担任の先生に、『なんでもいいから1番になるものをお前は持て。いじめる子が悪いのは当然だけど、お前も弱すぎる。もっと強くならないと、この後生きていけないよ』って言われたのが人生で最初の分岐点でした」

そのとき、たまたま姉と弟の“オマケ”としてスイミングスクールに通い始めた大津さんは、「誰よりも早く泳げるようになろう!」と一念発起。

結果、小5のときには、背泳ぎで地区大会に出場できるほどの実力をつけることができた。

「我が家は子どもの頃から、家族で車で出かけるとき、父が必ず“経営者の心得”みたいなテープをかけていて、その話の中で『人とは違う市場で戦いましょう』ということを繰り返し聞かされていました。

だから、人気があってライバルが多いクロールや平泳ぎではなく、背泳ぎを選んだのです」

水泳で活躍できるようになると、いじめも収まり、大津さん自身の自信にもつながった。

自分がいじめられていた経験から、いじめられている子をかばったり、不登校気味になった子を家まで迎えに行ったりするように。

いつしか学級委員に推薦されるようになっていた。



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