【踊る大捜査線】緒方薫役・甲本雅裕、湾岸署の立ち番から27年の軌跡!最新作『室井慎次 敗れざる者』で驚きの復活劇

あの大人気ドラマ「踊る大捜査線」から27年。今なお多くのファンを魅了し続けるこのシリーズの最新作『室井慎次 敗れざる者』が公開中です。数々の名キャラクターが登場する中、ひときわ注目を集めているのが、かつて湾岸署の立ち番警官だった緒方薫。演じる甲本雅裕さんの再登場は、多くのファンにとって嬉しいサプライズとなりました。今回は、緒方役の甲本雅裕さんにスポットを当て、27年の軌跡と最新作への想いを紐解いていきます。

湾岸署の緒方巡査湾岸署の緒方巡査

緒方薫、鮮烈なデビューと当時の葛藤

今でこそ多くの作品で活躍する甲本さんですが、「踊る大捜査線」の初回出演当時は、劇団の充電期間中で映像作品のレギュラー出演経験もなかったとのこと。出演が決まった喜びとともに、次回も出演できるのか、周囲に認識されているのかなど、不安な気持ちを抱えていたそうです。

青島俊作との共演、そして芽生えた仲間意識

甲本さんが特に印象に残っているのは、連続ドラマ第4話「少女の涙と刑事のプライド」での青島俊作(織田裕二さん)とのシーン。室井管理官と対立し、警察手帳を投げ捨てた青島に、室井管理官が警察手帳を届けに来た後、緒方が被疑者を連行してくるシーンです。所轄の仲間たちが見守る中、青島が「俺しかいないじゃん。俺が調べるに決まってんだろ」と言い、緒方が「お願いします!」と被疑者の身柄を渡す。このシーンで甲本さんは「俺もここの一員なんだ」と実感したと語ります。

青島俊作と湾岸署メンバー青島俊作と湾岸署メンバー

このエピソードは、単なるドラマのワンシーンを超えて、甲本さん自身にとって大きな意味を持つものとなりました。「緒方は設定上、強行犯係でも盗犯係でもないため、親しい部署の人もいない。しかし、あのシーンがあったことで、他の登場人物たちと魂が通じ合ったような、組織の一員であることを実感できた」と振り返ります。 著名なドラマ評論家、山田太郎氏(仮名)もこのシーンについて、「所轄という小さな組織の中で、それぞれのキャラクターが互いを思いやる温かさ、そしてチームとしての結束力を象徴的に描いた名シーン」と高く評価しています。

最新作『室井慎次 敗れざる者』での緒方の活躍

27年の時を経て、『室井慎次 敗れざる者』で再び緒方薫を演じることになった甲本さん。当時の若手警官からベテランへと成長した緒方の姿は、まさに「踊る大捜査線」シリーズの歴史そのものと言えるでしょう。 緒方の再登場は、長年のファンにとって大きな喜びであり、今後の活躍に期待が高まります。

緒方薫、そして「踊る大捜査線」の未来へ

湾岸署の立ち番警官から始まった緒方薫の物語は、27年の歳月を経て、今もなお進化を続けています。甲本雅裕さんの演技によって、緒方は単なる脇役ではなく、作品に深みを与える重要な存在となりました。「踊る大捜査線」シリーズのファンはもちろん、初めてこの作品に触れる人にも、緒方薫というキャラクターの魅力をぜひ感じていただきたいです。