研修の企画・講師を年200回、トータル2000社、累計2万人を超えるビジネスリーダーの組織づくりに関わってきた組織開発コンサルタント・高野俊一氏による連載「上司1年目は“仕組み”を使え!」。エンターテインメントコンテンツのポータルサイト「アルファポリス」とのコラボによりお届けする。
奥さんの愚痴、どうしていますか?
仕事を終えて家に帰ると、奥さんの愚痴が始まります。
・子どもが学校で何があったのか
・学校の先生がどう対応したのか
・子どもの友達の親から言われた言葉
・パート先の人間関係
・病院に行ったときのお医者さんの態度
・Amazonでポチッた商品の不具合
よくもまあ、毎日毎日愚痴を言うのが尽きないものだ、と感心する気持ちが半分。あと半分は、仕事で疲れているんだけど、また今日も同じような話を聞かないといけないの? という呆れた気持ち。
しかし、奥さんの愚痴を聞くことを拒否しようものなら、大変なことになるのはわかっています。
・なぜ聞いてくれないのか。
・私が日々、子育てと家族のことで奮闘していることを理解していないのか。
・自分への感謝の気持ちが足りていない。
・子育てを任せていて話を聞かないとはどういうことだ。
・話をちょっと聞くだけですっきりするんだから、夫婦で向き合う時間を作りなさい。
ものすごい攻撃が始まることがわかってるので、黙って聞くようにしている――そんな旦那さんも多いのではないでしょうか。
じつは、我が家も全く同じです。
そんなわけで、結婚して10年、7歳の子供がいる私の家庭では、毎日家に帰ると必ず30分は会話するというルールができました。
土日にたっぷり話したので平日はいいじゃないか、と私の理屈は通りません。会話を土日に貯める、というようなことはなく、毎日毎日会話しないと、夫婦関係はどんどん悪くなる、というのが奥さんの主張です。
そして、私から見て、愚痴とか文句に聞こえる彼女の話は、本人にしてみれば、全く愚痴でも文句でもなく、話したいことを話しているだけなので、意見もアドバイスも必要ないのだそうです。