「お食い初め」や「七五三」など、様々な用途の料理で全国展開する老舗仕出し割烹で、納品のドタキャンや返金遅れなどが多発し、利用客との間でトラブルが相次いでいます。さらに提携店への売上金未払い疑惑も…。老舗仕出し割烹でいったい何が起きているのでしょうか?本部を直撃取材しました。
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■クレカ決裁したのに提携店からは「現金で支払わないと配達できない」 信じられない対応に、利用者からは怒りの声「リアクションも一切ない」
全国46都道府県で約400店の弁当チェーンを展開する老舗仕出し割烹『しげよし』。ここでは子どもの成長を祝う“お食い初め”や“七五三”、長寿を祝う“還暦祝い”や故人をしのぶ“法要”など、割烹の『仕出し弁当』を扱っています。
『しげよし』は、明治45年創業の料亭「寿美家」が母体。会社紹介ページには『宮内庁を始め各省庁様、お伊勢神宮参りの御客様にご愛顧頂いておりました』と書かれており、伝統と格式ある料亭が始めた“仕出しチェーン”であることを謳っています。そんな会社で、なぜ客との間にトラブルが相次いでいるのでしょうか。
埼玉県に住む男性は、生後100日の『お食い初め』の儀式を迎える愛娘のため、『お食い初め膳』と家族のお弁当、合計1万740円分を『しげよし』に注文しました。その際、支払いはクレジット決済でした。
すると…
(男性)
「『しげよし』の“提携店”から電話があったんです。『注文は受けましたけど、現金対応のみです。現金で支払ってもらわないと料理を配達できません』って言われて…。こっちは訳が分からないですよ。昨日の夜にクレジットカードで決済したはずなのに」
料金はすでにクレジット決済で『しげよし』本部に支払い済みにも関わらず、なぜか提携店から現金での支払いを要求されました。二重請求を疑った男性は、『しげよし』本部に電話で事情を聞こうとしましたが…。
(男性)
「そもそも電話にも出ないって形です。結局、『しげよし』さんからのリアクションは一切ないです。メールの返信もないし、ホームページの問い合わせの返事もないです」
お食い初めの日が迫る中、お弁当を確保するため、男性は提携店への現金払いを承諾。二重払いを避けるため、本部への支払いに使ったクレジットカードを利用停止にするしかありませんでした。男性は提携店が口にした言葉が今も記憶に残っているといいます。
(男性)
「『“しげよしさんの件”があったんで、数か月前から現金対応しかしていないです』とおっしゃったんです」
インターネット上にも、「納品2日前にドタキャンされた」「キャンセル分の返金がされていない」「問い合わせても返事が来ない」という利用客からの怒りや疑問の声が―