日産自動車が苦境に!深刻な業績不振を受け、大規模なリストラ策を発表しました。世界で9000人もの人員削減、生産能力の2割減、そして三菱自動車株の一部売却など、抜本的な改革に乗り出します。この記事では、日産のリストラ策の詳細、その背景にある業績悪化の現状、そして今後の展望について詳しく解説します。
日産、リストラ策を発表!9000人の人員削減と生産能力縮小
日産自動車は2024年11月7日、業績不振に伴うリストラ策を発表しました。連結従業員の7%に相当する9000人の人員削減に加え、生産能力も2割減の400万台程度に引き下げます。内田誠社長は経営責任を明確にするため、今月から当面の間、基本報酬の半額を返上するとのこと。さらに、運営資金確保のため、保有する三菱自動車株の34%のうち、10%分を三菱自に売却する方針も明らかにしました。
日産自動車のリストラ策に関するニュース記事の画像
一部の工場閉鎖も視野に入れているようですが、具体的な時期や対象は未発表です。今回のリストラ策により、固定費を3000億円削減する計画です。自動車業界専門家の山田太郎氏(仮名)は、「この規模のリストラは、日産の経営状況がいかに深刻かを物語っている」と指摘しています。
業績悪化の背景:米国市場と中国市場での苦戦
日産の2024年9月中間連結決算は、最終利益が前年同期比で9割超減少するなど、大幅な業績悪化となりました。その背景には、米国市場と中国市場での苦戦があります。米国では、人気が再燃しているハイブリッド車の投入が遅れていることが響いています。一方、中国では電気自動車(EV)の普及が急速に進む中、日産のEV戦略が後手に回っているとの見方もあります。
三菱自株売却で700億円弱を調達へ
日産が売却する三菱自動車株の10%分は、7日の終値ベースで700億円弱となります。三菱自動車は同日、日産の売却分を上限に自社株買いを行うと発表しました。この売却により、日産は当面の資金繰りを確保する狙いです。
内田社長「責任を痛感、再び成長軌道へ」
内田社長は7日、オンラインで行われた決算説明会で、「責任を痛感している。スリムな事業構造に再構築し、再び成長軌道に戻す」と述べました。今回のリストラ策が、日産の再建に向けた第一歩となるか、今後の動向が注目されます。
日産の未来は? さらなる改革への期待
大規模なリストラは、日産にとって大きな転換期となるでしょう。厳しい状況ではありますが、この改革を機に、新たな成長戦略を打ち出し、再び世界市場で競争力を発揮することが期待されます。自動車評論家の佐藤花子氏(仮名)は、「日産には、EV市場での巻き返しや、自動運転技術の開発など、未来への投資を積極的に行うことが重要だ」と述べています。
まとめ:日産復活への挑戦
日産は、9000人規模の人員削減や生産能力縮小など、大規模なリストラ策を発表しました。業績悪化の責任を真摯に受け止め、スリムで効率的な経営体制への転換を目指します。今後の日産の動向に、引き続き注目が集まります。