インターネット社会の影で蔓延する「炎上」。芸能人、政治家、一般人問わず、誰もが標的となりうるこの現象。一体誰が火をつけ、誰が燃え尽きているのでしょうか?jp24h.comでは、炎上の実態、加担者、そして炎上騒動に巻き込まれた人々の恐怖を徹底取材し、その全貌を明らかにします。
炎上は日常茶飯事?その実態とは
炎上イメージ
タピオカ恫喝騒動の木下優樹菜さん、金メダル齧り騒動の河村たかし元名古屋市長、そして最近ではやす子さんへの発言で炎上したフワちゃん…数々の炎上事件が世間を騒がせてきました。2ちゃんねる時代から存在した炎上は、SNSの普及とともに増加の一途を辿っています。総務省の「情報通信白書」では、炎上を「ウェブ上の特定の対象への批判が殺到し、収拾がつかない状態」と定義。デジタル・クライシス総合研究所のデータによれば、昨年だけで個人や企業への批判投稿が100件を超える炎上事例は約1600件。これは1日平均4件もの炎上が発生している計算になります。もはや現代社会における日常的な現象と言えるでしょう。しかし、疑問に思う人も少なくないはずです。炎上を見聞きすることはあっても、実際に過激な投稿をしている人を知らない…。では、一体誰が炎上を引き起こしているのでしょうか?
ネットは過激派の巣窟?炎上のメカニズム
ネット上の意見
「ネットは、誰にも邪魔されず自分の意見を発信できる、極端な思想を持つ人にとって理想的な場所」と指摘するのは、炎上研究の第一人者である国際大学グローバル・コミュニケーション・センターの山口真一准教授。山口准教授は6万人規模のアンケート調査を実施し、ネット上の言論空間の実態を分析してきました。
極端な意見が蔓延するSNS社会
炎上分析図
例えば「憲法改正」に関するアンケートでは、現実社会では「どちらとも言えない」層が多数派である一方、SNS上では「非常に賛成」「絶対に反対」といった極端な意見が過半数を占める結果となりました。常識的で中庸な意見を持つ人は、炎上を恐れて発信を控える傾向がある一方、極端な意見を持つ人は積極的に発信するため、ネット上では過激な意見が目立ちやすくなります。 有名料理研究家の佐藤恵さん(仮名)は、「炎上は、まるで現代版の魔女狩り。冷静な議論が失われ、感情的な批判が渦巻く危険な空間です」と警鐘を鳴らしています。この現状を打破するには、私たち一人ひとりがネットリテラシーを高め、冷静な判断力を持つことが重要でしょう。