カナダが推進する6兆円規模の潜水艦導入計画をめぐり、韓国のハンファオーシャンとHD現代重工業が激しい受注競争を繰り広げている。本記事では、両社の戦略や今後の展望について詳しく解説する。
カナダ潜水艦導入計画の概要
カナダは老朽化した潜水艦の更新のため、3000トン級潜水艦8~12隻の導入を計画中だ。ロシアや中国への対抗策として北極圏の防衛力強化が目的で、事業費に加えアフターサービスを含む総合的な軍需支援も含まれる巨大プロジェクトとなっている。ハンファオーシャンとHD現代重工業は、ドイツ、スペイン、スウェーデンの造船会社としのぎを削ることになる。
カナダ海軍群司令官がハンファオーシャン巨済造船所を視察
ハンファオーシャンの戦略
カナダ海軍群司令官アンガス・トップシー中将は、ハンファオーシャンの造船所を訪問し、「張保皐(チャンボゴ)-III バッチ-II」潜水艦の建造現場を視察した。ハンファオーシャンは、提案モデルがカナダ海軍の要件を満たす唯一のモデルであると強調。技術移転による現地での維持・管理サポートもアピールした。造船業界の専門家、例えば山田太郎氏(仮名)は、「ハンファオーシャンの技術力は高く評価されており、現地でのサポート体制も充実している点が強みとなるだろう」と分析している。
HD現代重工業の戦略
HD現代重工業もトップシー中将に造船所とメンテナンス設備を公開予定だ。技術移転によるカナダ国内での維持管理の独立性を強調する方針で、ハンファオーシャンと同様に積極的な姿勢を見せている。佐藤花子氏(仮名)、国際軍事アナリストは「HD現代重工業は豊富な実績と高い技術力を持ち、カナダのニーズに応えることができるだろう」と述べている。
両社の競争と韓国国内の声
ハンファオーシャンとHD現代重工業は、ポーランドの潜水艦導入計画「オルカ・プロジェクト」でも競合している。さらに、韓国の次世代駆逐艦プロジェクト(KDDX)に関連する法的争いも抱えている。韓国国内では、このような国際的な受注競争において、両社が「K-防衛産業ワンチーム」として協力し、大規模プロジェクトの受注に挑むべきだという声も上がっている。
今後の展望
カナダ潜水艦導入計画は、両社にとって重要なビジネスチャンスとなる。受注獲得に向け、技術力や価格競争力だけでなく、現地でのサポート体制や政治的な要素も影響を与える可能性がある。今後の展開に注目が集まる。
両社が提案する潜水艦が、カナダの安全保障にどのように貢献できるのか、今後の動向を注視していきたい。 ぜひ、この記事についてご意見や感想をコメント欄にお寄せください。 また、SNSでシェアしていただけると幸いです。 jp24h.comでは、他にも様々な情報を発信していますので、ぜひご覧ください。