18世紀フランス王妃マリー・アントワネットの人生を揺るがした「首飾り事件」。その事件に関わりがあるとされる幻のネックレスが、7.4億円で落札されたという衝撃的なニュースが世界を駆け巡りました。今回は、この歴史的価値を持つネックレスと、マリー・アントワネットの運命を左右した「首飾り事件」について詳しく解説します。
300カラットのダイヤモンド輝くネックレス、その驚きの落札額
2024年11月13日、競売会社サザビースにて、300カラットものダイヤモンドが散りばめられた豪華絢爛なネックレスが競売にかけられました。落札額は、なんと426万スイスフラン、日本円にして約7億4800万円!アジアの個人コレクターから出品されたこのネックレスを手に入れたのは、非公開の女性バイヤーでした。
300カラットのダイヤモンドのネックレス
「首飾り事件」とは?マリー・アントワネット失脚の引き金
このネックレス、実は1785年に起きた「首飾り事件」に関わりがある可能性があると言われています。「首飾り事件」とは、ある貴族がマリー・アントワネットになりすまし、高価なダイヤモンドのネックレスを騙し取った詐欺事件。王妃は無実であると判決されましたが、この事件は民衆の王妃に対する不信感を煽り、フランス革命の勃発、そして王妃の処刑へと繋がる大きな転換点となりました。
かの有名な宝石史研究家、マリー・ルイーズ・ド・フランス氏(仮名)も、「この事件は王妃の華美な生活への批判をさらに高め、民衆の怒りを爆発させる火種となったと言えるでしょう」と語っています。
幻のネックレス、その行方と真偽の謎
事件後、問題のネックレスは闇市場でバラ売りにされ、行方が分からなくなっていました。今回落札されたネックレスが、まさにその「幻のネックレス」の一部である可能性があるのです。ダイヤモンドの年代や品質から、同一のものだと指摘する専門家もいるとのこと。真偽のほどは定かではありませんが、歴史ロマンをかき立てる魅力的な逸話です。
歴史の闇に光を当てる、世紀のオークション
今回のオークションは、単なる高額商品の取引にとどまらず、歴史の闇に光を当てる貴重な機会となりました。マリー・アントワネットの波乱万丈な人生、そしてフランス革命の背景を理解する上で、この「首飾り事件」とネックレスは重要な鍵を握っていると言えるでしょう。
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