兵庫県知事選で斎藤元彦氏が再選を果たしました。今回の選挙戦、当初は厳しいと見られていた斎藤氏の勝利の裏には何があったのでしょうか?Mr.サンデーのインタビューVTRを元に、テレビ不信とSNSの影響について掘り下げていきます。
テレビへの不信感とSNSの台頭
Mr.サンデーが選挙直前に実施した兵庫県民へのインタビューでは、斎藤氏への支持拡大の理由として、大手メディアへの不信感が多く挙げられました。
60代の女性は、パワハラ報道以前は斎藤氏の実績を評価していたものの、一連の報道によって「引きずり下ろそうとしている」と感じたとのこと。70代の女性も同調し、「ここまで悪くいえるな」とメディアの姿勢に疑問を呈しました。
兵庫県民インタビューの様子
さらに、70代女性は「最近はテレビを見ず、YouTubeで情報を得ている」と発言。自身の判断で正確な情報を選別できると考えているようです。「Mr.サンデーも最近はあまり見ていない」と番組批判まで飛び出し、スタジオの宮根誠司氏も苦い表情を浮かべました。
SNS時代の情報選別
宮根氏は、高齢者層も含めてSNSやYouTubeで情報収集する人が増えている現状を指摘。一方で、SNSには事実でない情報も含まれているため、情報選別の難しさについても言及しました。
出演していたAIエンジニアの安野貴博氏は、「テレビへの不信感が増えている」と指摘。元明石市長の泉房穂氏も「オールドメディアへの不信感は根強い」と述べ、SNSの情報に信頼を置く人々が増えていると分析しました。
番組出演者
テレビの敗北?
宮根氏は、大手メディアは選挙時の公平性や事実確認、プライバシー問題などを考慮して報道を行う一方、SNSはそれらを飛び越えてしまう傾向があると指摘。「大手メディアの敗北」と表現しました。泉氏も「ネットの勝利であり、オールドメディアの敗北」と述べました。
番組で放送されたインタビュー内容には、SNS上で賛否両論の反応が見られました。テレビを批判する声がある一方で、YouTubeの情報が全て正しいわけではないという意見も。また、番組が批判的な意見も放送した姿勢を評価する声も上がっています。
情報リテラシーの重要性
今回の兵庫県知事選は、テレビや新聞といった従来のメディアだけでなく、SNSやYouTubeなどの新しいメディアが選挙結果に影響を与える時代になったことを示唆しています。玉石混交の情報が溢れる現代において、情報リテラシーを高め、自身で情報を選別・判断する能力がますます重要になってきていると言えるでしょう。