愛知県で、盗難アルファードの車体番号などを偽造し、不正に自動車登録を行ったとして男女5人が逮捕されました。背後には、盗難車を転売する目的で巧妙な「目玉抜き」と呼ばれる手口が使われていた疑いがあり、警察が捜査を進めています。
盗まれたアルファード、偽造登録で再び公道へ
事件の発端は、愛知県東海市で盗難被害に遭ったアルファード。この車両が、偽造された車体番号で再び公道走行できる状態に登録されていたことが発覚しました。愛知県瀬戸市の自動車整備業、田畑貴満容疑者(49)を含む5人が、この不正登録に関与した疑いで逮捕されました。
盗難アルファードの画像
巧妙な「目玉抜き」手口とは?
5人は、オークションで安く購入した事故車の車体番号などを盗難アルファードに流用する「目玉抜き」と呼ばれる手口を用いていたとみられています。これは、盗難車の識別情報を合法的な車両のものにすり替えることで、盗難車の販売を容易にする犯罪手法です。自動車鑑定士の山田一郎氏(仮名)は、「目玉抜きは高度な技術と知識を要する犯罪で、専門業者や組織的な関与が疑われる」と指摘します。
逮捕された5人の背景と動機
逮捕された5人のうち、田畑容疑者を含む3人は、同様の容疑で先月にも逮捕されています。このことから、警察は彼らが盗難車の販売を目的とした常習犯である可能性が高いとみて、余罪についても追及しています。
押収された車体番号などの証拠
犯罪の巧妙化と対策の必要性
今回の事件は、盗難車売買における犯罪手口の巧妙化を改めて浮き彫りにしました。自動車ジャーナリストの佐藤花子氏(仮名)は、「消費者は中古車を購入する際、車体番号や登録書類をしっかりと確認し、不審な点があれば専門家に相談することが重要だ」と注意喚起しています。警察も、こうした犯罪の取り締まりを強化していく方針です。
まとめ:盗難車問題への意識を高める重要性
今回の事件は、盗難車問題の深刻さを改めて認識させるものでした。消費者はもちろん、自動車業界全体で、より一層の注意と対策が必要とされています。