ふるさと納税、お得に地域の特産品をゲットできる人気の制度ですが、2025年から制度が見直されることをご存知でしょうか? 今回の改正は、寄付者だけでなく、各自治体、そして返礼品を提供する事業者にも大きな影響を与えると予想されています。 本記事では、ふるさと納税の変更点と、これからの返礼品選びのポイントについて詳しく解説します。
ポイント付与禁止で変わるふるさと納税の風景
2024年6月、総務省はふるさと納税制度の見直しを発表しました。 大きな変更点の一つが、ポータルサイトによるポイント付与の禁止です。これまで、多くのポータルサイトが独自のポイント制度を設け、寄付額に応じてポイントを還元していました。しかし、2025年10月1日以降、このポイント付与はできなくなります。
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この変更は「ポイ活」を目的とした寄付者だけでなく、自治体にも影響を及ぼすでしょう。さとふるが行ったアンケート調査によると、回答した自治体の約4割がポイント禁止に向けた対策を検討中とのこと。9月までの駆け込み需要を見込む一方で、10月以降の寄付額減少を懸念している自治体が多いようです。
宿泊券の返礼品にも変化が
ふるさと納税の返礼品の中でも人気の宿泊券。 こちらも2024年10月からすでに変更が始まっています。具体的には、同一県内にある宿泊施設のみに限定され、全国展開しているホテルチェーンや外資系ホテルなどは返礼品として提供できなくなりました。
また、高額な宿泊プランも対象外となり、1泊1人あたり5万円以下のプランに限られています。これらの条件に合わない返礼品は、すでにポータルサイトなどから姿を消し始めています。
ふるさと納税、本来の目的とは?
返礼品の魅力に注目が集まりがちなふるさと納税ですが、本来は自治体への寄付であることを忘れてはいけません。近年は、返礼品ありきで寄付先を選ぶ人が多く、生活防衛の手段として利用されているという声も聞かれます。
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食文化研究家の山田花子さん(仮名)は、「返礼品の魅力も大切ですが、寄付を通じて地域を応援するという本来の目的を再認識する必要があるでしょう。」と指摘しています。
今後のふるさと納税、賢い活用方法とは?
制度変更を踏まえ、これからのふるさと納税は、返礼品だけでなく、寄付先の自治体の取り組みや地域への貢献度にも目を向けて選ぶことが重要になります。自分の価値観に合った自治体を選び、応援したい地域に貢献することで、ふるさと納税をより有意義なものにできるはずです。
2025年以降のふるさと納税は、返礼品選びの基準も変化していくでしょう。 ポイント還元ではなく、本当に応援したい地域への寄付という本来の目的に立ち返り、賢く活用していきましょう。