韓国・江南で停車中の電気自動車が店舗に突っ込む事故、オートブレーキホールド作動せず？

ソウル江南の繁華街で、停車中の電気自動車が飲食店に突っ込み、歩行者4人が軽傷を負う事故が発生しました。自動ブレーキ機能の作動状況が焦点となっています。

江南のど真ん中で衝撃の事故

2024年11月21日午後5時17分頃、ソウル江南区新沙洞の飲食店が入居する建物に、停車していた電気自動車が突如突っ込みました。この事故により、歩行者4人が車と接触し、軽傷を負って病院に搬送されました。現場は騒然となり、多くの人が衝撃を受けました。

ソウル江南の事故現場

運転者の証言と警察の捜査

事故を起こした車はベンツの電気自動車で、運転していたのは30代の女性Aさんでした。Aさんは当時、助手席で履き物を履き替えていたと証言しています。車には同乗者が1人いましたが、運転席は空席だったと警察は説明しています。Aさんは警察に対し、「オートブレーキホールド（停車時にブレーキ状態を維持する機能）を押したが、車が動いた」と話しているということです。

Aさんは飲酒状態ではなかったことが確認されています。警察はAさんの過失の有無を慎重に調べ、交通事故処理特例法違反の疑いで立件するかどうかを検討しています。自動車評論家の佐藤一郎氏は「オートブレーキホールドは安全機能の一つですが、過信は禁物です。運転者は常に周囲の状況に気を配り、安全運転を心がける必要があります」とコメントしています。

オートブレーキホールドの機能と限界

オートブレーキホールドは、ドライバーの負担を軽減する便利な機能ですが、その機能には限界があります。坂道や路面の状況によっては、車が動き出す可能性も否定できません。今回の事故は、改めて安全運転の重要性を示すものとなりました。専門家の中には、オートブレーキホールド機能の作動条件や限界について、より明確な情報提供が必要だと指摘する声も上がっています。