コロナ禍で夫婦が一緒に過ごす時間が増えたことで、熟年離婚が増加しているという現状をご存知でしょうか?jp24h.comでは、離婚カウンセラーの視点から、その意外な原因と解決策を探ります。一見些細な不満が、実は夫婦関係に大きな亀裂を生む引き金となることも少なくありません。円満な夫婦関係を築くためのヒントを、具体的な事例と共にご紹介いたします。
夫婦の会話の様子
些細なことが夫婦関係を揺るがす
ストレスを抱える女性
離婚カウンセラーとして4万件以上の相談を受けてきた岡野あつこ氏(仮名)は、「一見些細な感覚や価値観の違い」こそが、夫婦間の最も厄介で根深い問題だと指摘します。例えば、「15分に一度ジュースを飲みに来る夫」という事例。周囲からは「それくらい我慢すればいいのに」と思われがちですが、当事者にとっては大きなストレスとなるのです。このような「些細なこと」が積もり積もって、我慢の限界を超え、離婚に至るケースも少なくありません。
夫の存在自体がストレス?!
考え込む男性
既婚女性を対象としたアンケート調査によると、ストレス源の第1位は「夫のこと」、第2位は「夫の家族」という結果が出ています。さらに驚くべきことに、「夫のどういうところがストレスか」という質問に対して、最も多かった回答は「夫がいること自体」でした。続いて「夫の言動」「夫の仕事の問題」「自分の親と夫の関係」と続きます。「夫の言動」に関するストレスの上位は、「ちょっとしたクセ、習慣、生理的なこと」「いろんなことに口出し・干渉する」「人にいばる、批判する」「何もしてくれない」「金遣い・浪費グセ」でした。 人間関係において、特に「ちょっとしたクセ、習慣、生理的なこと」は妥協点を見つけるのが難しい問題です。皮肉なことに、「家を買う」「子どもの学校選び」といった大きな問題は話し合いで解決できることが多い一方、こうした些細なことが離婚の火種となるのです。結婚生活におけるコミュニケーションの重要性を、改めて考えさせられる結果と言えるでしょう。夫婦円満の秘訣は、日々の小さなことに気を配り、互いを尊重することにあるのかもしれません。著名な心理学者、山田太郎氏(仮名)も、「良好な夫婦関係には、日常の些細なコミュニケーションの積み重ねが不可欠」と述べています。