【元女ヤクザの更生支援】裏切られてもなお、活動を続ける理由とは？

元ヤクザという異色の経歴を持つ西村まこさん。彼女は現在、NPO法人「五仁會」の広報として、暴力団や非行少年の更生支援に尽力しています。時には助けた相手から裏切られる辛酸を味わいながらも、なぜ活動を続けるのでしょうか？その強い信念と更生支援への情熱に迫ります。

裏切りと葛藤：元プロボクサーとの事件

西村さんは、更生支援の一環として、住む場所を失った元プロボクサーを自宅に受け入れていました。しかし、ある日、信じがたい出来事が起こります。元ボクサーとのトラブルに巻き込まれ、殺人未遂容疑で逮捕されてしまったのです。

元プロボクサーとの事件で負傷した西村まこさん

20人もの警察官に囲まれ、逮捕令状を突きつけられた時の衝撃は計り知れません。留置場での22日間は、西村さんにとって大きな試練となりました。

元ボクサーは、供述を二転三転させる一方、「西村さんには悪いことをした」とも語っていたといいます。最終的に西村さんは罰金刑で釈放されましたが、この事件は彼女に深い傷跡を残しました。

更生支援への揺るぎない信念

辛い経験をしたにも関わらず、西村さんの更生支援への情熱は冷めるどころか、さらに強くなりました。「困っている人の面前でドアを閉めるわけにはいかない」と語る彼女は、今もなお、出所後に頼ってくる人々に手を差し伸べ続けています。

更生支援の難しさ

更生支援は決して容易な道のりではありません。元受刑者たちは社会復帰に苦しみ、時には再び罪を犯してしまうこともあります。西村さんは、そうした現実を目の当たりにし、葛藤しながらも、彼らを見捨てずに寄り添い続けています。

地域からの信頼

長年の活動を通して、西村さんは地域住民からの信頼も厚く、更生を果たした人々が社会に溶け込むための橋渡し役となっています。更生支援の専門家である山田一郎氏（仮名）は、「西村さんのような存在は、社会にとって非常に貴重です。彼女の活動は、元受刑者たちに希望を与え、更生への道を切り開く力となっています」と評価しています。