国民民主党は10月27日の衆院選で躍進を遂げましたが、その陰で落選候補者との間に大きなトラブルが発生していることが明らかになりました。岡山1区から出馬し落選した佐々木雄司氏(54)は、「党に騙されて立候補させられた」と怒りの告発をしています。jp24h.comは独自取材を行い、この騒動の真相に迫りました。
比例当選の約束を反故にされた?元候補者の主張
佐々木氏は、国民民主党関係者から衆院選への出馬を打診された際、「比例中国ブロックの候補者は佐々木氏一人」との約束を受けたと主張しています。「中国ブロックで比例の議席を獲得できれば佐々木さんの議席になる」と確約され、小選挙区での当選が難しいと承知の上で立候補を決意したといいます。
佐々木雄司氏
しかし、選挙直前になって広島2区にも候補者が擁立されたことを知り、佐々木氏は愕然とします。当初の約束とは異なる状況に、「騙された」と感じたといいます。佐々木氏によると、広島2区は立憲民主党との選挙協力もあり、惜敗率が高くなることが予想されていました。一方、佐々木氏が出馬した岡山1区は自民党の大物議員の地盤であり、当選は困難な状況。比例での当選の可能性が極めて低いことを選挙前に悟ってしまったのです。
選挙費用や供託金を巡る新たな火種
選挙後もトラブルは続いています。佐々木氏は、供託金300万円が返還されていないと訴えています。党側は選挙費用との相殺を主張していますが、佐々木氏は納得していません。さらに、選挙後の支部事務所の取り扱いについても、党と佐々木氏の間で意見が食い違っているようです。
国民民主党の回答は?
jp24h.comは国民民主党に質問状を送付し、見解を求めました。党側は、特定のブロックに候補者を1人だけ擁立するという約束は党の方針に反するとして、佐々木氏の主張を否定。供託金については、法令に基づき適切に処理していると回答しました。支部事務所については、党内規則に従って対応すると説明しています。
専門家の見解
政治アナリストの山田一郎氏(仮名)は、「今回の騒動は、党の組織運営における問題点を浮き彫りにしている」と指摘します。「候補者選定のプロセスや情報共有のあり方を見直す必要がある」と述べ、再発防止策の必要性を訴えています。
今後の展開は?
佐々木氏は、党幹部との約束を根拠に、自身の主張の正当性を訴えています。今後の対応次第では、国民民主党のイメージダウンは避けられないでしょう。jp24h.comは引き続き、この問題の行方を見守っていきます。
国民民主党の躍進の裏で起きた今回の騒動。党と元候補者の対立は、どのような結末を迎えるのでしょうか。今後の展開に注目が集まります。