多摩地区の中学受験、2025年の動向はどうなるのでしょうか?この記事では、大学系列校が多い多摩地区の共学校、特に注目校である早稲田実業学校を中心に、2025年の入試状況を分析し、今後の展望を探ります。首都圏の中学受験、特に多摩地区の共学校を志望するご家庭にとって、必見の情報です。
多摩地区の共学校:早稲田実業の圧倒的な存在感
多摩地区の難関私立共学校は、JR中央線沿線に位置する大学付属校が中心です。その中でも、ひときわ高い人気を誇るのが、早稲田大学系属早稲田実業学校中等部(国分寺市)です。
早稲田実業は、2月1日1回のみの入試という独自のスタイルを貫いています。初等部からの内部進学者もいるため、中等部の募集人員は約110名(男子約70名、女子約40名)と限られています。
早稲田実業学校の校舎
四谷大塚、サピックス、日能研、首都圏模試といった主要な模試の志望者数は前年同期比で1割増と、難関校としては異例の伸びを見せています。さらに、秋以降の勢いは増しており、2025年度入試はさらに激戦となることが予想されます。
過去の受験者数と実倍率を見ると、2022年度は500人が受験し、実倍率は3.7倍、2023年度は483人が受験し、実倍率は3.72倍、2024年度は526人が受験し、実倍率は3.84倍と、年々上昇傾向にあります。2025年度は4倍を超える可能性も高く、受験生にとっては厳しい戦いとなるでしょう。
早稲田に対抗する明治大学付属明治
早稲田実業に続く存在として注目されるのが、明治大学付属明治中学校・高等学校(調布市)です。2008年に共学化し、移転しました。
2月2日1回目の入試では、2024年度は558人が受験し、実倍率は2.94倍(2023年度2.59倍、2022年度2.61倍)でした。志望者数は1割増加しており、2025年度は3倍を超えることが確実視されています。
一方、2月3日2回目の入試では、2024年度は346人が受験し、実倍率は3.89倍(2023年度3.62倍、2022年度3.96倍)でしたが、志望者数は2割半減少しています。そのため、2025年度は倍率が緩和する可能性も考えられます。
多摩地区の共学校中学受験:2025年の展望
早稲田実業の圧倒的な人気は2025年度も続くと予想されます。明治大学付属明治も人気校であり、特に2月2日1回目の入試は高倍率となるでしょう。
その他、中央大学附属中学校・高等学校、法政大学中学校・高等学校といった大学付属校も人気を集めており、多摩地区の共学校中学受験は全体として競争が激化すると考えられます。
受験生とそのご家庭は、最新の入試情報を入手し、志望校の選定や受験対策をしっかりと行うことが重要です。今後の動向にも注目し、万全の準備で入試に臨みましょう。