兵庫県知事選で斎藤元彦知事が再選を果たした裏で、PR会社「merchu」社長、折田楓氏によるSNS戦略をめぐる疑惑が浮上し、波紋を広げている。折田氏自身の“暴露”とも取れる発信が、公職選挙法違反の疑いを招き、斎藤知事の再選に暗い影を落としている。一体何が起きたのか、そして折田氏とは何者なのか、深く掘り下げてみよう。
若き社長の華麗なる経歴と“キラキラ”な日常
慶應義塾大学SFC卒業、パリ留学、外資系銀行勤務を経て起業という輝かしい経歴を持つ折田氏。SNSでは、高級ホテルでのアフタヌーンティーやブランド品の数々を披露するなど、“キラキラ女子”ぶりを惜しげなく発信していた。一部投稿には「#pr」のタグも確認され、インフルエンサーとしての活動も伺える。幼少期から裕福な家庭で育ち、父親は開業医、母親は婚活会社を経営していたという。
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選挙戦略の“暴露”で炎上、公選法違反の疑い
11月20日、折田氏は自身の「note」で兵庫県知事選における広報活動の詳細を公開。これが公職選挙法違反の疑いを招くこととなった。公選法では、選挙活動における報酬の支払いは事務員やウグイス嬢などに限定されている。SNS運用を請け負い報酬を得ていた場合、同法に抵触する可能性がある。
斎藤知事は、ポスター制作費として約70万円を支払ったことを認めつつ、SNS運用は自身と事務所が主体的に行い、折田氏はボランティアとして参加したと説明。しかし、折田氏の投稿内容は、彼女が選挙戦略の中心にいたかのような印象を与え、疑惑は深まるばかりだ。
自己顕示欲が招いた騒動?幼少期からの知人が語る素顔
折田氏を知る人物は、彼女の高い自己承認欲求を指摘する。「斎藤知事の当選は自分の手柄だとアピールしたかったのだろう」と語り、SNSでの自慢気な投稿を例に挙げた。裕福な家庭環境で育ち、プライドの高い両親の影響を受けた可能性も示唆されている。
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弁護士は“盛っている”と発言、折田氏は沈黙を守る
斎藤知事の代理人弁護士は、折田氏の投稿内容について「事実と異なる部分がある」「広報現場を任せていない」と述べ、“盛っている”と表現。一方、折田氏は騒動後、公の場には姿を現していない。報道によると、父親と夫とともに警察に保護願いを出したという。
斎藤知事の対応に批判の声も
斎藤知事の対応について、折田氏を“切り捨てた”と批判する声も上がっている。過去のパワハラ疑惑と同様に、問題の責任を他者に押し付けているという指摘だ。選挙戦を共に戦った“功労者”をあっさり切り捨てる姿勢に、疑問を呈する声は少なくない。
今後の展開は?
折田氏の沈黙、斎藤知事の釈明、そして渦巻く疑惑。兵庫県知事選をめぐるSNS騒動は、今後の展開が注目される。真実の解明と関係者への適切な対応が求められている。