「高市首相の母が奈良県警で…」元警察官長官・露木康浩氏が官房副長官に就任した“知られざる理由”《サプライズ人事の実現》


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治安対策で白羽の矢

 高市首相は、自民党治安・テロ・サイバー犯罪対策調査会会長として、長官在任時の露木氏をたびたび会合に呼んで治安上のテーマについて警察当局の施策の説明を受けてきた。こうした接点から露木氏に信頼を寄せていた、というのが大方の見解だ。

 警察庁内では、刑事局長だった谷滋行氏(平成5年)の首相秘書官登用も話題となった。前任の土屋暁胤氏(7年)とは入庁年次が逆転しているが、谷氏も刑事局長として治安・テロ・サイバー犯罪対策調査会で何度となく高市首相に警察当局の対策を“ご進講”。事務処理能力が高いエリートである上に、謙虚で丁寧な説明で信頼を得たという。

 一方で、初代から警察庁出身者で独占してきた内閣危機管理監のポストは、防衛省に引き渡すことになった。防衛省出身の増田和夫氏(昭和63年、旧防衛庁)が就任。増田氏は、木原稔官房長官が岸田内閣で防衛相在任時の防衛事務次官を務めていた。かねてより意思の疎通を図ってきた木原氏の進言があり、高市首相が受け入れたとの見方がもっぱらだ。

〈 この続き では、内閣危機管理監のポストについて言及しています〉

※本記事の全文(約4500字)は、月刊文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋PLUS」と「文藝春秋」2025年12月号に掲載されています( 霞が関コンフィデンシャル )。全文では下記の内容をお読みいただけます。

「文藝春秋」編集部/文藝春秋 2025年12月号



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